caguirofie

哲学いろいろ

純粋社会学序説

#42

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の五 神の愛によって 死の制作者(悪魔)が征服されたということ まづ 子なる神のペルソナは 《御言》と呼ばれうる。《肉に作られた御言》が キリスト・イエスであり われわれが神に似るであろうと言われるときは …

#41

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の四b 《愛》とは何か つづけて この問いに対する結論は 次のようである。 さて これらのすべての考えの中で 精神の本性は実体ではあるが物体的な実体ではないこと すなわち より小さい部分でより小さい場所を よ…

#40

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の四a 《愛》とは何か われわれの身体の運動という生そして生活は 時間から成っている。他者との関係時間から成っている。他者も 身体の運動という生および生活である。身体の運動そのものを 心理と言い――そしてそ…

#39

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の三d それでは《愛》はどこから来るか その形相の体系(イデオロギ)じたいは むしろ完璧である。マルクスは 反純粋思想論において むろんこのキャピタリスム形相体系を批判したのだが 批判したにもかかわらず――…

#38

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の三c それでは《愛》はどこから来るか ことを近代という時代に限れば スサノヲ・キャピタリストとしての近代市民は キャピタリスムという形相をもって キャピタリストという広く《愛の人》となり その共同自治を…

#37

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の三b それでは《愛》はどこから来るか 愛は 三一性から成っていた。愛する人と愛されるものとその愛とである。この愛がどこから来るのか。しかも 自由なる・自由への愛こそが われわれの問い求めるものであった。…

#36

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の三a それでは《愛》はどこから来るか それでは 《愛 charitas / dilectio / amor / cupiditas 》はどこから来るか。 一般に 感性(五感 および 第六感?)は その感覚の自己の側の器官と 自己以外のその対象と …

#35

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の二b それでは《〔スサノヲ者の一編の〕愛〔のかたち〕》とは何か すべての善き天使とすべての神の僕(しもべ)を聖性の紐帯によって一つになし――しかしそれは 心をとおしてであって 心をとおして以外にではない―…

#34

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の二a それでは《〔スサノヲ者の一編の〕愛〔のかたち〕》とは何か 第一の補注(付録)で見たアウグスティヌスは その自由の福音を註解したのち 人が それではその自由を保証する現実の愛とは何かと問うたかのよう…

#33

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の一c 《純粋概念による考察》ということの性格について つまり それを欲するために義人を愛するのである。だから まだ 義人ではない人も義人を愛するのである。さて 義人とは何か ということを知らない人は義人を…

#32

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の一b 《純粋概念による考察》ということの性格について つまり 《歴史的な概念および現実であるスサノヲ者市民の個別具体的なかつその主観共同的な 私的かつ公的にわたる愛の 一編のかたち》と言う。それは 《社…

#31

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 付録の一a 《純粋概念による考察》ということの性格について 純粋概念を用いて為すこの理論は 端的に言って 独語 soliloque のかたちに近い。もっとも これが 唯心論 spiritualisme / idéalisme としての純粋思想とは…

#30

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 9b 現代日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存(その六) ふたたび ここで これまでの論述の一つの系譜をたどってみよう。 それは …

#29

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 9a 現代日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存(その六) さて この節で ひととおりの結論とします。 ここでは 前節を承けて 実存行…

#28

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 8b 現代日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存(その五) しかし ここで最後にいま一度 《物神性の世界》における《倒錯した意識に…

#27

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 8a 現代日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存(その五) これまでの論述においては こう言ってきた。 マルクスの《不法》行為は ヘ…

#26

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 7c 現代日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存(その四) さて 前掲の文章では まづ《言語(ロゴス)はそれ自体 言語活動(タート)…

#25

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 7b 現代日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存(その四) 商品の物神性とは何かについて・・・さしあたってまづ つぎの二点・・・。…

#24

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 7a 現代日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存(その四) ここは 一つには 性関係なる《非法》行為をとおして見た生産行為が 《停滞…

#23

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 6b 現代日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存(その三) たとえば その第一には この狭義の生産行為における実存を 性関係の問題(…

#22

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 6a 現代日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存(その三) ここは 日本の情況を 特に現代へと焦点をあわせて さらに論じていく場所で…

#21

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 5b 日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存(つづき) 《創世記 Genesis 》=《類としての生産行為の起源》の普遍性(カトリシスム)…

#20

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 5a 日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存(つづき) まづ初めに この節では 実存としての 生産・政治・実存の三領域が 法・非法・…

#19

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 4b 日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存 それは 近くは 親鸞イスムによるそれであり 遠くは アマテラスによる政治行為が 一面にお…

#18

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 4a 日本における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存 日本の種としての社会においては カインもノアもないと述べた。そこでは もちろん神もな…

#17

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 3 西欧における《法》の世界――狭義の生産行為――における実存 《法》の世界を ここでは 西欧社会にかぎって いま一度 取り上げ 概念的に整理しておきた…

#16

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 2b 《法》の世界――狭義の生産行為――における世界史的・類型的な共通性 おそらく――しかし―― この日本におけるノア的部分は 西欧におけるそれに相当する…

#15

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 2a 《法》の世界――狭義の生産行為――における世界史的・類型的な共通性 類型的な共通性については もはや周知のことであり 日常の現実に近いことである…

#14

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第三章 《生産》としての労働(=狭義の生産)行為における実存 1 序 ふたたび前章を振り返っておこう。 いまの時点において 《世界》は・つまり《生産行為》は 個体的な実存行為として 法・非法・不法の三位一体的な…

#13

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422 第二章 《生産》としての実存行為 7b 補論――愛の実存の様式の多重性について―― 次に この節で拠るべき第二の文章を見てみよう。次に掲げる文章であるが そこにおいては 文章の前後関係が きわめて複雑であるので まづ…