caguirofie

哲学いろいろ

遥か夢の彼方まで

#14

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 ? §36 次の長い引用文の中で 註釈をまじえつつ 議論していこうと思う。 ところで 貨幣形態が自立し いよいよ商品的市民社会が鏡の部屋の閉構造(――社会全般的な経済的スケープゴート効果がはた…

#13

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 Ⅷ 愛の出発点に立って 経験的な妥当性の領域へ向けて §34 今村理論は ジラールの議論に触れてあまり多くを語らない。つまり 愛の応用原則について まだあまり進み入ってはいない。また ジラー…

#12

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 Ⅶ §33 ( m )余録としてのように述べることができるとすれば 実際問題としては 信仰領域が ある種のかたちで 具体的な形態を持つと考えられることが 一つの論点となる。 これは どこから見て…

#11

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 Ⅶ §32 ( a )《キリストの愛の非供犠的性格を強調》することは 《〈私が望むのはあわれみであって いけにえではない〉を認めることにほかならない》という論点について。 これは――《犠牲を望…

#10

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 Ⅶ 愛が 信仰と思考とをつなぐ(2) ――ジラール論に寄せて―― §29 はじめに 前章の余録として次をさらに引用する。そこでは 《単なる信仰》という語句から 《単なる》という形容を取り払い それ…

#9

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 Ⅵ 愛が 信じると考えるとをつなぐ ――第三項排除効果にかんする暴力論について―― §24 《もともとスケープゴート効果は 暴力的であり それの近代的な組みなおしもまたいちじるしく暴力的であった…

#8

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 Ⅴ 信仰は どのように自らを社会関係の中で 役立てるか:どこまでも無力の有効として ――貨幣としての第三項について―― §20 貨幣としての《第三項》の問題 これが ここでの だし(だし汁・煮出し…

#7

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 Ⅳ つづき ――供犠における犠牲身体という第三項について―― §16 供犠(サクリフィス)の問題は まさに信仰が直接にもかかわっている事柄として 提出されています。自由意志・愛の以前にであり か…

#6

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 Ⅲ 《信仰》を導入すると 一般にどういうことが言えるか:《愛》ということ ――《非対象化労働》について―― §12 かんたんな議論からはいっていきたいと思います。 あまりにも単純な議論になるか…

#5

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 Ⅱ §9 もとに戻って 信仰を想定することは そこに主体と自由意志とを想定することになるという点について。 従ってたとえば 自由意志の主体が みづからの信仰領域とそして思考領域とを 混同せず …

#4

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 Ⅱ 《信仰》を導入するとき 必然的に 《主体》とその《自由意志》が 想定される §7 いましばらくは 前提にかんする議論がつづきます。初めの想定内容を 表題のごとく あらかじめ展開しておきたい…

#3

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 §5 しかしながら まだ いまの課題の説明を終えることはできない。 《信仰》を導入するにあたって これでもまだ 信じると考えるとの区別は 微妙な問題がそこに残るとも思われるのです。 たとえば…

#2

――今村仁司論ノート―― もくじ→2006-01-31 - caguirofie060131 Ⅰ 今村理論に《信仰》を導入する §1 今村仁司の理論に対するわたくしの理解は その《岩波講座 宗教と科学・5岩波講座 宗教と科学〈5〉宗教と社会科学》に寄せられた論文・《隠れたフェティシズ…

#1

――今村仁司論ノート―― もくじ Ⅰ 今村理論に《信仰》を導入する §1〜§4・・・・・・・2006-02-01 - caguirofie060201 §5〜§6・・・・・・・2006-02-02 - caguirofie060202 Ⅱ 《信仰》を導入するとき必然的に《主体》とその《自由意志》が想定される §7〜…