caguirofie

哲学いろいろ

文体

ひとのみち

Q&Aのもくじ:2011-03-26 - caguirofie ぶらじゅろんぬ ところで ぷらぽたさん。ひとのみち氏が 返答を書きました。(回答№10) ところが わたしは 《馬の鼻先のニンジン》と聞くとワケも無く恥づかしさをおぼえるのと同じように 《神は 宇宙の法則である…

文体――第四十四章 余計のむすび:精神の政治学は何もしないたたかいである。

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-24 - caguirofie050224よりのつづきです。) 第四十四章 余計のむすび:精神の政治学は何もしないたたかいである。 イエスは自分の育ったナザレに来て いつものとおり安息日に会堂に入り 聖書を朗読しよ…

文体――第四十三章 井戸端会議に始まり・・・。

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-23 - caguirofie050223よりのつづきです。) 第四十三章 井戸端会議に始まり・・・。 エントロピーの理論というものがある。大きく長期には人体を含めて 自然環境が そのまま自然行動をするという観測に…

文体――第四十二章 精神の政治学は不安である。

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-22 - caguirofie050222よりのつづきです。) 第四十二章 精神の政治学は不安である。 わたしたちが 互いに分かり合えるのは――あるいは その範囲は―― おもに ことばを通じてである。そのことばの普遍性が…

文体――第四十一章  眼(ま)ドルマン(下)

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-21 - caguirofie050221よりのつづきです。) 第四十一章 眼(ま)ドルマン(下) ε Le silence s'ouvre Dans une petite ville Que l'argentin couvre.私たちの住むK市は 古くからの城下町で 宿場町で…

文体――第四十章 眼(ま)ドルマン(上)

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie021217 (2005-02-20 - caguirofie050220よりのつづきです。) 第四十章 眼(ま)ドルマン(上) α 私が 二歳の時のことです。父は会社から帰ると 丹前に着替えて 火鉢に当たって夕刊を読んでおりました。当時は 戦争が終…

文体――第三十九章 中間のまとめ

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-19 - caguirofie050219よりのつづきです。) 第三十九章 中間のまとめ 《光は東方より》と言われ その内容の議論を別として 《理念は西方より》来たのだと考えられる。 アジアないし他のヨーロッパ以外…

文体――第三十八章 余談の一章

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-18 - caguirofie050218よりのつづきです。) 第三十八章 余談の一章 第三十五章に 《男女平等へ埋めたい断層》と題した或る新聞の社説をよんだとき 《言葉は社会慣習と深く結びつく》とそれは 言ってい…

文体――第三十七章 新約聖書

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-17 - caguirofie050217よりのつづきです。) 第三十七章 新約聖書 墨ではなく《生ける神》の霊によって 石の板ではなく血のかよった心の板に 書きつけられた手紙です あなたたちは。 (パウロ:コリント…

文体――第三十六章 休憩

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-16 - caguirofie050216よりのつづきです。) 第三十六章 休憩 さて ファリサイ派の人びとが近寄り イエスを試そうとして 《何かの理由があれば 夫が妻を離縁することは 律法(理念の規範)にかなってい…

文体――第三十五章 民法・第七百五十二条

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie0412117 (2005-02-15 - caguirofie050215よりのつづきです。) 第三十五章 民法・第七百五十二条 《女子と婦人と女性はどう違うのか》。 衆院予算委員会で先週末 用語問答があった。・・・《婦人》は ある年齢以上の女性…

文体――第三十四章 《未婚の母》は無効である。

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-14 - caguirofie050214よりのつづきです。) 第三十四章 《未婚の母》は無効である。 たとえば《男と女はどうして平等か》 これを 弱い基盤づくりとして その限りで 考えてきた。早くいえば 性の存在し…

文体――第三十三章 旧約聖書つづき

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-12 - caguirofie050212よりのつづきです。) 第三十三章 旧約聖書つづき 《先験的な》領域にかかわる話を いくらか つづけようと思います。 テシベ人エリヤが来て 《理念》が完全にと言ってよいほど知ら…

文体――第三十二章 旧約聖書

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-11 - caguirofie050211よりのつづきです。) 第三十二章 旧約聖書 密林を切り拓く切り口として インタスサノヲイズム・民主主義だと思われた。もし理念が――民主主義は 或る理念だから――観念にもなりうる…

文体――第三十一章 インタスサノヲイスム

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie0412217 (2005-02-10 - caguirofie050210よりのつづきです。) 第三十一章 インタスサノヲイスム 民主主義を 内的な基本主観の問題として(つまり その一理念として)語ろうとすることは たとえば男女の両性が平等である…

文体―第三十章 民主主義

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-09 - caguirofie050209よりにつづきです。) 第三十章 民主主義 自然本性にあって 記憶・知解・愛の行為能力をもつ精神の基本主観が 自己の政府である。ここに 理念がある。理性(精神)の内容としての…

文体―第二十九章 愛

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-08 - caguirofie050208よりのつづきです。) 第二十九章 愛 まず《自然》について 第十五章で概念整理した見方をふたたび掲げます。 《おおきな自然》=《世界・歴史・宇宙》= 人間としての《自然本性…

文体―第二十八章 理念体系の美

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-05 - caguirofie050205よりのつづきです。) 第二十八章 理念体系の美 ここ数章までにおいて 《理念》をどう扱うかを議論し 《なぜ男女平等なのか》を提示しようとしつつ すこぶる難渋しています。いま…

文体―第二十七章 あたらしい密林

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-04 - caguirofie050204よりのつづきです。) 第二十七章 あたらしい密林 切り拓くべき密林のなかで 右往左往しているからとて デーモンよ おごるなかれ。いな。デーモンならむしろ それを見て あざわら…

文体―第二十六章 日本国憲法

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-03 - caguirofie050203よりのつづきです。) 第二十六章 日本国憲法 ここ二つの章では つづけて 思わせぶりふうに書いてきたけれども それは わたしが まだ 答え(過程として)を確立していないことによ…

文体―第二十五章 理念の位置

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-02-02 - caguirofie050202よりのつづきです。) 第二十五章 理念の位置 カントとの異同 イマヌエル・カントとの異同――。 理念(Idee)は 理性(Vernunft)の所産である。(??・2・2・2・2・4) 理念は …

文体―第二十四章 男と女はどうして平等か

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie0412127 (photo=faust?) (2005-02-01 - caguirofie050201よりのつづきです。) 第二十四章 男と女はどうして平等か 自然本性として 文体を展開して生きるとき 《実際 ただしく生きる人はすべて どこへ向かって走るべき…

文体―第二十三章 アウグスティヌス

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-01-31 - caguirofie050131よりのつづきです。) 第二十三章 人はアウグスティヌスを乗り超えたか 《悪》とは 作用(デーモン)として 善の欠如であり しかも 善人・悪人という表現がありえても 人はみな そ…

文体―第二十二章 勝利ということ

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-01-30 - caguirofie050130よりのつづきです。) 第二十二章 勝利ということ 前章では 政治を論じたつもりである。政治したつもりである。この政治ということばで 文体の性の問題――とくには いわゆる女性論―…

文体―第二十一章 ある奇妙な和解

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-01-29 - caguirofie050129よりのつづきです。) 第二十一章 ある奇妙な和解 ファウストにおける文体行為の方程式 ファウストにおいて つぎの文章は 単純に かれの自己到来のすがた(過程)を現わしていると…

文体―第二十章 万葉集・巻三(人麻呂のつづき)

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-01-28 - caguirofie050128よりのつづきです。) 第二十章 万葉集・巻三(人麻呂のつづき) 自然本性をどのようにうたうか 《自然》には 始まりがあった。(ビッグ・バン?)たぶん 終わりもあるのだろう。…

文体―第十九章 人麻呂とスミス

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (photo=nayama,yukikazu) (2005-01-27 - caguirofie050127よりのつづきです。) 第十九章 人麻呂とスミス けれども 観念のデーモンが 《世も末だ》と言うのと同じく 観念の政治が 《わたしたちは 運命共同体だ…

文体―第十八章 生活の共同体

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-01-26 - caguirofie050126よりのつづきです。) 第十八章 生活の共同体ということ ワルプルギスの夜――デーモンたちの踊り始め!? こう言うと 世も末だという――さきの世紀末は それほどでは もうなくなった…

文体―第十七章 迫害という観念

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-01-25 - caguirofie050125よりのつづきです。) 第十七章 迫害という観念 なぞの自然なる《はじめ》 はじめにことばがあった。 (1:1)日本語対訳 ギリシア語新約聖書〈4〉 ヨハネによる福音書作者: 川…

文体―第十六章 戦後政治の総決算

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217 (2005-01-24 - caguirofie050124よりのつづきです。) 第十六章 戦後政治の総決算 ふるくさい題名ですが。 いまいちど 《ファウスト》の物語にもどろう。コーヒーでも飲みながら しばらく読んでみよう。〈第一部 …