2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧
関連記事もくじ→2005-05-07 - caguirofie050507 J.-P.サルトルの《存在と無》の中に 次の一節があった。 嘘をつく人の理想は 自分では真実を肯定しながら 自分のことばにおいてはそれを否定し さらに自分自身に対してはこの否定を否定する そういうシニック…
小説《夏安居》を書き終えた。四百字詰62枚。 《〈信じる〉とは 信じさせることである》(アウグスティヌスからだが 出典は検索中)という議論――いや ひとつの命題――について ひとは ほとんど 考慮しない。自分は無宗教だという場合が多い日本人は――むろん…
Saint-Julien de Coppel
もくじ→[小説]夏安居#1(第一章・上) - caguirofie041017 ([小説]夏安居#5(第二章・中2) - caguirofie041026よりの続きです。) (港町Hormuz) ヴァサンタセーナは 船の入港のうわさを聞いて 戸口に出て待っていた。数年前も このときと同じように …
関連記事もくじ→2005-05-07 - caguirofie050507 わたしは わたしが述べる話のうち基本の理論は すべて アウグスティヌスをとおして キリスト信仰より受け取ったものだと言って来ました。 わたしは 共観福音書(マタイ・マルコ・ルカ)を読んでも パウロの書…
関連記事もくじ→2005-05-07 - caguirofie050507 存在と無 上巻 存在と無 下巻 おとなり日記でhttp://d.hatena.ne.jp/odat/20041026041026の中に 次のようなサルトルからの引用文を含む議論を見つけました。 そして 彼(J.-P. SARTRE)は この著書(《存在と無…
もくじ→[小説]夏安居#1(第一章・上) - caguirofie041017 ([小説]夏安居#4(第二章・中1) - caguirofie041025よりの続きです。) * Hormuz 港町ホルムズ。 広く長いアラビアの海が消えて 陸地が見えると 船は 東の海峡を抜けて ペルシャ湾に入る。こ…
もくじ→[小説]夏安居#1(第一章・上) - caguirofie041017 ([小説]夏安居#3(第二章・上) - caguirofie041022よりの続きです。) 船の中には バラモンからシュードラまであらゆる階級の人間が いた。〔と以下すべて ナラシンハの語ったことがらである。…
タゴール詩集―ギーターンジャリ (岩波文庫)
目次→2004-11-28 - caguirofie041128 ([えんけいりぢおん](第一・二・三章) - caguirofie041019より続く。) 第四章 《詩篇 Psalmos》 《詩篇》は キリスト紀元前のものである。言われるところによれば キリストなる神を待望していた時代に属する。この…
もくじ→言語記号の恣意性はただしいか。(小論) - caguirofie040921 《言語記号の恣意性》に対する反証例・補説 (言語記号の恣意性はただしいか。(小論) - caguirofie040921への補説です。) 《音素 n = 意義素として 同定相》の事例 (1)対象一般を同…
もくじ→[小説]夏安居#1(第一章・上) - caguirofie041017 ([小説]夏安居#2(第一章・下) - caguirofie041021からの続きです。) 第二章 ナラシンハ the Erythrean Sea旅立ちが帰還だったのだ 〔と ナラシンハは その航海の日々を語っていった。〕
([小説]夏安居#1(第一章・上) - caguirofie041017〔=目次あり〕からの続きです。) * * * ヴィシュヌは やはり温和な表情を秘めているが 目鼻立ちは実際には 風雨にさらされて かすかにしか残っていなかった。おれは――《その朝》のことである―― ソ…
難しい問題ですが 批評・批判をいただきつつ 少しづつでも 考えを深めていければよいかと思います。 関連記事もくじ→2005-05-07 - caguirofie050507 (1)悪とは何か。 ひとつの定義として 存在を否定することは悪であり 存在が自らを表現すること(意思表…