caguirofie

哲学いろいろ

古事記・その史観

文献資料その他

主要参考文献

第二部 歴史の誕生

全体のもくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第四十章 短いむすびのお話 継体ヲホド 応神ホムダワケが《かくもがと見し子》の継体ヲホドの段では 次の記事のみ注目しうる。 この御世に 筑紫の君イハヰ(石井) 天皇の命(みこと)に従はずして 多(まね)く…

第二部 歴史の誕生

全体のもくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第三十九章 X氏のウタを生け捕る もし 人びとの間にウタの攻防という戦いがあるとしたなら その中には 特異な種類の人びとがいる。空気のような身体でウタを歌う人びとである。 山代に い及け い及け・・・ も…

第二部 歴史の誕生

全体のもくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第三十八章 X氏の亡霊 仁徳オホサザキが 市長に立った。 応神ホムダワケの後 これの隠れた計画(《いのごひ》?)が 画策され軌道に乗せられていようといまいと まず ここで河内ワケ政権は 三輪イリ政権に譲歩…

第二部 歴史の誕生

全体のもくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第三十七章 X氏の正体 極論によって議論がわかりやすくなることがあり いまはもともと初めから突飛な推論を交えてもいるので 単純な図式によって 話を整理してみよう。 ウタの系譜に二つの流れがある。というよ…

第二部 歴史の誕生

全体のもくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第三十六章 X氏 受胎さる 角鹿(敦賀)の蟹のウタを見る番であるが いま一度 復唱しながら進めよう。 いま捉えようとしていることは 次のような脈絡のなかにある。 X氏のウタをめぐる経緯 ウタ――広く文章表現 …

第二部 歴史の誕生

全体のもくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第三十五章 X氏(X姓)の登場へ ウヂのワキイラツコ ちはやひと 宇治の渡りに 渡り瀬に 立てる 梓弓檀弓(あづさゆみまゆみ) い伐(き)らむと 心は 思へど い取らむと 心は 思へど 本方(もとへ)は きみを…

文献資料その他

大阪の今城塚古墳で特異な配列の埴輪発掘・祭祀の場か 真の継体天皇陵とされる大阪府高槻市の今城塚古墳(6世紀前半、前方後円墳)で、前方部の南西隅から特異な配列の円筒埴輪35個が見つかり、23日、高槻市教委が発表した。 通常、円筒埴輪は墳形に沿って見…

文献資料その他

なだいなだ氏が 書いている。 ヨリ(憑)原始心性とヨセル歴史知性との呪術宗教に関してと捉える。 昔には分裂病(統合失調症)はなかった。名前がなかっただけではなく 病気そのものがなかった。その代わりに昔の部族社会では 神がかりの形の精神異常だけが…

第二部 歴史の誕生

全体のもくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第三十四章 イリ日子表現動態の発展 夜には九夜 日には十日を 西日本の征討を首尾よく果たして戻ると ただちに東国の討伐を命じられ ヤマトタケルは 再び旅に出た。 途中を端折るけれども その情況が次の歌にも…

第二部 歴史の誕生

全体のもくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第三十三章 取り替えばやという転変の物語が 潜んでいないか ウタの主体の錯綜あるいは すでにその交換 このような取り替えばやの物語が始まっており進められていたのではないかという疑いにもとづいて 議論を進…

第二部 歴史の誕生

全体のもくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第三十二章 取り替えばや物語あれこれ いざ吾君(あぎ) ふたたび 忍熊の王の歌について ひと言。 いざ吾君 振熊が 痛手負はずは 鳰鳥の 淡海の湖に 潜きせなわ (記歌謡39) 《吾君(あぎ)》という呼びかけ…

第二部 歴史の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第三十一章 ガ格をめぐる取り替えばや物語 神武カムヤマトイハレビコについては 崇神ミマキイリヒコの歴史知性の社会の前身として位置づけた。 オホタタ根子原点とイリ日子歴史知性との社会の実現のまえに 根子日子な…

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もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 旧辞本紀・鎮魂・物部氏 史書を読む (中公文庫)作者: 坂本太郎出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1987/03メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 鎮魂という言葉は今は亡くなった人の魂を鎮め慰める意味に…

第二部 歴史の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第三十章 間奏曲――ガ格の起源―― ガ格の起源について迷っている。 体言+ガ+体言(たとえば 我ガ国)という用法 これが 基本であり ここに起源がある(大野晋説)というのが 定説である。また このこと自体が間違いと…

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もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 天譲日天狭霧国禅月国狭霧尊 2005-07-29 - caguirofie050729の記事を承けて。 卯の花を腐す長雨の始水に寄る木糞なす寄らむ子もがも - 久遠の絆ファンサイト はてなに教わると 物部氏独自の神か。 多分そうでもない。…

第二部 歴史の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第二十九章 《イリ》動態原則の転変 ロ・ル・ラ・レ rö という親愛称の名辞がある。 親愛称の接尾語 ホ(穂・帆・秀)→マホ‐ロ‐バ・マホ‐ラ‐マ ワ(我)→ワ‐レ→ワレ‐ラ オノ(己)→オノ‐レ/→オレ(俺)→オレ‐ラ ヒ(日…

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もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 文献資料として:2005-07-29 - caguirofie050729 関連サイト:久遠の絆ファンサイト はてな 古事記受容史 (上代文学会研究叢書) 古事記受容史 (上代文学会研究叢書)作者: 青木周平出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 20…

文献資料その他

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 関連サイト→世間の常無きことは知るらむを心尽くすな大夫にして - 久遠の絆ファンサイト はてな050727下記の書物の紹介・その他同サイトの関連記事 日本の神々―『先代旧事本紀』の復権作者: 上田正昭,鎌田純一出版社/…

memo

掲載が遅れている。 第二十三章あたりから やや敵なるX姓のウタに対する批判が多くなりすぎていた。これは 一章(約二十枚x400字)ごとに話を完結させるかたちを目指したので うえの批判を繰り返すこととなっていた。 けれども 上滑りの感もあった。修…

第二部 歴史の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第二十八章 ことば(ウタ)の表現としての《イリ》動態――歴史の誕生としてのオホタタネコ原点―― やまとは くにのまほろば 夜麻登波 久邇能麻本呂婆 たたなづく 青垣 多多那豆久 阿袁加岐 山ごもれる 夜麻碁母礼流 やま…

第二部

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第二十七章 あらためて《イリヒコ》歴史知性について あらためて 実践が開始される。前章で述べたことを 規範的に言いかえると あの第二の死をその向きを転換させて 回避する人びとも 墜落したという見方である。根子…

第二部 歴史の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第二十六章 イリヒコ(人間)の墜落 《ヒメ(日女)》が 比売・毘売と書かれているのが――古事記では―― 一般であるが 斗売(とめ)・売(め)・郎女(いらつめ)と書く場合は 同じように一般例であるか または イリヒコ…

第二部 歴史の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第二十五章 敵なるX姓を愛するために オキナガ / タラシヒコ / ワケと 類型的に同じウタをうたうと見られるタケシウチノスクネ(建内宿禰)は 孝元オホヤマトネコヒコク二クル(崇神ミマキイリヒコの二代前)の筋から…

第二部 歴史の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第二十四章 古事記の実践 表8 オキナガタラシヒメの系譜上の位置 [新羅]韓人=原日本人 [呉]倭人=原日本人 原日本人=[越]倭人 暦年 ・ ・・・ [邪馬台国] ・ 神倭伊波礼毘古命(1神武) 邇芸速日命 ・ ・・・ ・・…

第二部 歴史の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第二十三章 古事記の精神 六七二年(壬申)の乱を勝利にみちびいたあと――古事記・序によれば――天武天皇は 各氏族でそれぞれ伝えて来ている歴史が史実と違っているのを見て これを恐れて 一個の定説を押し出そうと考え…

第二部 歴史の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第二十二章 余談ふうに――吉野の鮎―― わたしの父は税理士が職業であったが 氏姓名の構造で言うと あたかも ナニノ・ゼイリシ・ナニゾウということになる。士というからには 真ん中の姓は 《日子》であるかも知れない。…

第二部 歴史の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第二十一章 歴史の誕生 木に《モノとしての木》と《生命の木》とがあり いわば人が 禁断の木の実を採って食べたあと 生命の木のもとで生命の木のみちびくままに生きるモノの木々の楽園を追われた。

第一部 人間の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第二十章 継体ヲホド天皇のウタの構造――その第一の解明―― ――私たちはあなたのために金の模像を銀の飾りをつけてつくろう―― 副題の中で《あなた》とは たとえば若日下部のミコのことである。

第一部 人間の誕生

もくじ→2005-06-20 - caguirofie050620 第十九章 継体ヲホド天皇は 雄略ワカタケと若日下部王(后)との隠された子である ――くにびとらは あなたのもとに王の敵の心で倒れんとす―― いわゆる神武イハレビコ天皇の条りを 応神ホムダワケの大和への到来として読…