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大阪の今城塚古墳で特異な配列の埴輪発掘・祭祀の場か

 真の継体天皇陵とされる大阪府高槻市の今城塚古墳(6世紀前半、前方後円墳)で、前方部の南西隅から特異な配列の円筒埴輪35個が見つかり、23日、高槻市教委が発表した。

 通常、円筒埴輪は墳形に沿って見つかるが、今回は前方部の隅で2度折れ曲がり、三角形の隅を切り落としたような方形状に並んでいた。こうした円筒埴輪列が見つかったのは全国初。墳丘と外部を区切る「結界」だったとみられる。

 市教委文化財課の宮崎康雄主査は「埴輪列の内側で祭祀を行った可能性がある。大王墓の形態や儀礼を知る上で貴重な資料」と話している。

 市教委によると、見つかった円筒埴輪はいずれも直径約30センチで、地面に埋まった根元部分しか残っていなかった。前方部の隅付近では、つぼと円筒を合体させた朝顔形埴輪1個も見つかった。

 前方部正面に幅約6メートルのテラスがあり、後円部のテラス(幅約3.5メートル)より広かったことが判明。祭祀の場だったとみられ、一部の研究者からは「古墳の正面は前方部だったとする説を裏付ける」との意見も出ている。〔共同〕 (20:11)