caguirofie

哲学いろいろ

歴史――日本人の――

#60

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十八章b むすび ここ(前日)では すでにわれわれは めぐみを享けていると言われているかのようである。すでに ホワイト・テンプルは確立されていると言われたようなものである。すでに 前史の慣性的必然の世界から …

#59

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十八章a むすび 処生術ふうの議論になったところで わたしたちは新しい段階に入ったと言えると思います。そして ちょうどこの本としては 一冊にまとめる意味で むすびを述べて終えることにしたいと思います。 主題に…

#58

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十七章f 神の国の歴史的な進展 ・・・だから こう祈りなさい。 わたしたちの父よ あなたの名を尊いものにしてくださいますように あなたの支配(神の国)を行き渡らせてくださいますように あなたの意志のままに行な…

#57

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十七章e 神の国の歴史的な進展 はっきり言っておきたい。わたしは羊の門である。 わたしの羊はわたしの声を聞き分ける。わたしはかれらを知っており かれらはわたしについて来る。(10:27) わたしより前に来た…

#56

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十七章d 神の国の歴史的な進展 キリストは わたしたちのためにのろわれた者となって わたしたちを律法ののろいからあがない出してくださった。――《木に懸けられた者は皆のろわれている》(申命記1:23)と聖書に…

#55

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十七章c 神の国の歴史的な進展 ついであなたは・・・ とアウグスティヌスは 《告白》第十三巻の最終に近い第三十四節で つまり全巻の終わりに近い箇所で 語っています。この一節は すでにわたしは 現在 註解を与える…

#54

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十七章b 神の国の歴史的な進展 したがってわたしたちは 自由に(または自由を)欲するために 神の予知を否定するようなことを決してしてはならない。 そうすると つまり神の予知の否定こそが人間の自由な意志選択を…

#53

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十七章a 神の国の歴史的な進展 だから わたしたちは・・・ とアウグスティヌスは 《人間の意志は自由であるが 神によって予知されている》といった主題で議論をすすめている。ちなみに このような主題は 一般に旧い…

#52

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十六章e 生活原理の新しい展開 わたしたちは今 きわめて繊細な議論をしています。引用のばあいは なるべく文脈全体を 少々長くとも載せるようにしています。 すべてのことがゆるされています。しかし すべてのことが…

#51

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十六章d 生活原理の新しい展開 ところが 肉体が一たん情欲の攻撃に屈服すると 快楽の非常な魅力のために 精神を罪に同意するように誘うのであるから――と始めて アウグスティヌスは 核心の議論をしている―― このこと…

#50

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十六章c 生活原理の新しい展開 わたしたちは今 表現にきわめて繊細さを要求される議論をしています。《狭き門より入れ》という恰好です。どうかわたしが この門を見失わずに まっすぐに進んで わたしたちに必要なだ…

#49

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十六章b 生活原理の新しい展開 《だが 他人の情欲によって汚されはしないか という心配がある》と人は言うかも知れない。もしそれが他人の情欲であれば それが自分を汚すことはないであろう。だが もし情欲が自分を…

#48

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十六章a 生活原理の新しい展開 わたしたちは いま きわめて繊細な気遣いを要請されるような議論をしています。もしくは それに入りつつあります。 宇宙創成の《第六日》:―― ・・・ 神はまた言われた。 われらの似像…

#47

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十五章d 神学と 歴史ないし社会力学 この章として もう一段落つづけます。 はじめに神は天と地とを創造された。 ビッグ・バンの中に 原始の光と原始の粒子とがあった。 地は形なく むなしく 闇が淵のおもてにあり 膨…

#46

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十五章c 神学と 歴史ないし社会力学 整理するなら。 まづ 物質としての光がある。(そして 原始の粒子ないし一般に粒子・物質がある)。〔この光や粒子から成る〕人間に理性の光がある。これら物質的光と理性の光と…

#45

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十五章b 神学と 歴史ないし社会力学 アウグスティヌス《告白》の第十三巻は 《創世記》巻頭のことばを 現代(アウグスティヌス当時)の視点に立って 解釈している。当時の科学的知識にのっとって解釈している。要す…

#44

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十五章a 神学と 歴史ないし社会力学 創世記のはじめの文章をとおしてのアウグスティヌスの社会的な量子力学は 次のように展開されます。――わたしの書物は《歴史――日本人の――》と題したのだけれども 必ずしもその隠れ…

#43

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十四章d 補論――遅れたインタメッツォ―― ブラック・ホールというものを 自己の内なるホワイト・テンプルだと言いかえたことについて説明します。 引用したヨハネ福音の文章の中でその後半は 原理が 父と子とそして聖…

#42

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十四章c 補論――遅れたインタメッツォ―― 長い引用のあと その内容を直接承けて続けます。 曲平:〔弱電磁統一理論の内容はどんなものか お話し頂けますか〕。 先生:ではほんの少しだけ説明しましょう。この理論では…

#41

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十四章b 補論――遅れたインタメッツォ―― もう少し議論を継ぐようにとのクレームがついたので さらにつづることにします。引用に頼るかたちなのですが。 《原始の光》と《原始の粒子》のもつ対称性が 仮りに 男と女 天…

#40

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十四章a 補論――遅れたインタメッツォ―― 現在の宇宙論によれば――と鈴木真彦と釜江常好は書いている―― 宇宙は今を去ること一〇〇億年以上前に 大爆発で始まりました。 つまり 時間が生起した。ないし このわれわれ人間…

#39

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十三章e ふたたび 国家の問題 素粒子の外面的な顔として スピンのほかに 《偶奇性(パリティ)》というものがあると捉えられている。それは いま 空間の点を記述するには 右手親指をx方向 人さし指をy方向 中指をz…

#38

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十三章d ふたたび 国家の問題 素粒子なる物体には スピン(回転の強さ)が 1/2(ないし半整数値)のものと 1(ないし整数値)のものとがあると捉えられている。重力を例にして かんたんに言って その媒体となるも…

#37

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十三章c ふたたび 国家の問題 推測によると まづ最初に《光》がありました。それも現在知られている光だけではなく数多くの種類 少なくとも二四種類 ある説では四五種類 他の説ではそれ以上の種類の《光》であったと…

#36

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十三章b ふたたび 国家の問題 まづ モノ(質料ないし物質)のエネルギー・力・運動と 人間の社会的な力・運動とは ちがうと思われる。前者の自然〔科学〕的な運動そのものが そのまま後者の自然史過程的な運動となる…

#35

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十三章a ふたたび 国家の問題 縄文遺跡や弥生遺跡では 各種の堅果類 つまり木の実が出土し 自然遺物として重視されている。トチ・クルミ・クリなどと 俗にドングリと総称するものである。このほか海藻や野草などの遺…

#34

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十二章b 愛の問題 いったい性交とは何なのか。そこにはたらくとされる本能とは何か。いや 欲求の過剰 欲求の錯乱 欲望とは何か。人間の感性とは何か。だから愛とは何か。 わたしは 禁制と同じような道徳を説こうとい…

#33

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十二章a 愛の問題 いったい 無規律の性交とはどういうことなのか。――とF.エンゲルスは書いている。 現在または以前の時期におこなわれる禁制の障壁がおこなわれていなかった ということである。 (家族・私有財産・…

#32

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十一章c 縄文人的知性 / 魔女の問題 遠藤周作の魔女論は 小説《悪霊の午後》などに明瞭である。これに対する批判は 《遠藤周作論ノート》で試みたが 遠藤が次のように言うときそれは 真である。 ――それで私は英子さ…

#31

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十一章b 縄文人的知性 / 魔女の問題 わたしは ここで 引用魔となろう。次の文章は読んで理解に苦しむ。もしこの苦しみを 説き明かしてくれる誰かがいなければ それをわたしは 《した照る道に出で立つをとめの桃(百…