caguirofie

哲学いろいろ

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

KY とは 草の根民主制への第一歩ではないか

民主制には わざわざ空気を読む必要はなく 空気をかたちづくる必要もない。それこそ民主制の雰囲気は 空気のようなものだ。 KY というときの空気は このいわば白紙であるという意味での空気のさらに上に別の訴える手段を持ちこもうとしたその結果であり その…

H.ゼードルマイア

その著 『中心の喪失――危機に立つ近代芸術――』 石川公一・阿部公正共訳 1965 美術出版社 ( Hans SEDLMAYR: Verlust der Mitte. Die bildende Kunst des 19. und 20. Jahrhunderts als Symptom und Symbol der Zeit 1948 Salzburg ) ◆ (『中心の喪失』…

ひとは やわらがしめられうるか?

あやまちを犯したひとを 存在としてとうとび あやまちについて 赦すことも赦さないこともしないし 出来ないし してはならないという境地になるとき やわらがしめられる。かも知れない。 赦す・赦さないについては 裁いてはならないということ。 (犯したあや…

あくま論

いまは 悪魔が悪鬼たちの仲間であり単なる兄貴分であるか それとも次元を異にするほどの境地にあり親分にあたるか これをひとつの焦点としていると思います。 もうひとつには もし親分格であるとしたら それは ただの思想や観念であるだけではなく 生身の人…

タカマノハラとトヨアシハラとの共生について

タカマノハラとトヨアシハラとの共生について どういうすべがありますか? 〔=(α)〕 昔は 互いに贈与と婚姻を繰り返すというすべがあった。さもなければ どちらかが相手につき従い 相手はほかの者を取り仕切る。 アマテラス国とミズホの国とは 後者の前者…

マ(間・間合い)の理論

マの理論は 世の中にどうしてマチガイが起きるのかを問い求める思索です。またうまいマの取り方を求めます。 (α) ひとは自分も他人もひとをころさないものなんだよ。という初めの命題。 (α‐1) おのれとのマ――すなわち おのれという言葉をとおして意識す…

בְּרֵאשִׁית

Genesis1 בְּרֵאשִׁית בָּרָא אֱלֹהִים אֵת הַשָּׁמַיִם וְאֵת הָאָֽרֶץ׃ 1:1 ἐν ἀρχῇ ἐποίησεν ὁ θεὸς τὸν οὐρανὸν καὶ τὴν γῆν

 ◆ 《へび》の問題

Q&A

§ 1 世界の民俗に見る《へび》の生活文化的・社会的な意味 次の文献によって わたしなりの分類をします。 ▲ 蛇(serpent)=『女性のための神話および秘義の百科事典』の一項目 Barbara G. Walker : The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets (Harpe…

第三項の排除

今村仁司が 《第三項排除》の理論として述べているところを 勝手に 脚色して 紹介してみます。 まづ 《承認欲望》が 人にはあると言います。 人は 存在として・つまりは存在の関係として 社会的である。しかも主観としては 独立した歴史知性であるゆえ 自由…

継体ヲホドは雄略ワカタケルの子ではないか

( a ) 雄略ワカタケルがその妃ワカクサカベとの間にもうけた秘蔵っ子をひそかに越前で育て 時が来るとともにオホキミとして推し出すという作戦だったのではないか。 ( b ) そのためには ミワのイリ政権の系譜もみづからのカワチ(カフチ)の系譜も あた…

騎馬民族の社会文化面における影響

(1) 遊牧騎馬民族が国家を持つのは ほかの民族の国家をかっさらう場合だと言って済ましていることに関して。 例によって江上波夫にしたがって補います。 江上:騎馬民族国家 改版 彼らの騎馬民族国家の本質は 現実の利益追求を目的とした人々が そのため…

《第二の死》とは?

《死が死ななくなった状態》を言うらしい。 死は われあやまつならそのあやまちに気づきわれに還り われ有りとして 死ぬものである。 わが心に背きわれを離れあやまてるわれは われ無しとして 死である。 これがわれに還れば われ有りとして 死が死ぬ。 この…

psalmos 1

1:1אַשְֽׁרֵי־הָאִישׁ אֲשֶׁר לֹא הָלַךְ בַּעֲצַת רְשָׁעִים וּבְדֶרֶךְ חַטָּאִים לֹא עָמָד וּבְמֹושַׁב לֵצִים לֹא יָשָֽׁב׃ 1:1 μακάριος ἀνήρ ὃς οὐκ ἐπορεύθη ἐν βουλῇ ἀσεβῶν καὶ ἐν ὁδῷ ἁμαρτωλῶν οὐκ ἔστη καὶ ἐπὶ καθέδραν λοιμῶν οὐκ ἐκάθισεν P…

psalmos 57

Psa 57:6 They have prepared a net for my steps; my soul is bowed down: they have digged a pit before me, into the midst whereof they are fallen [themselves]. Selah. 57:7 רֶשֶׁת הֵכִינוּ לִפְעָמַי כָּפַף נַפְשִׁי כָּרוּ לְפָנַי שִׁיחָה נָפְ…

psalmos42

42:6 מַה־תִּשְׁתֹּוחֲחִי נַפְשִׁי וַתֶּהֱמִי עָלָי הֹוחִילִי לֵֽאלֹהִים כִּי־עֹוד אֹודֶנּוּ יְשׁוּעֹות פָּנָֽיו׃ 41:6 ἵνα τί περίλυπος εἶ ψυχή καὶ ἵνα τί συνταράσσεις με ἔλπισον ἐπὶ τὸν θεόν ὅτι ἐξομολογήσομαι αὐτῷ σωτήριον τοῦ προσώπου μο…

騎馬民族と農耕民

★ 遊牧民族と農耕民族の関係は確かに根底ではつながっていると思いますが、それぞれの違いを認識することも必要だと思います。 ☆ 平屋建ての市民社会――ムラムラのマツリを中心にして共生していた頃――から二階建ての構造を持つようになるそのいきさつについて…

親鸞:はからひにあらず

▲ (親鸞聖人御消息集) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 他力と申すは 仏智不思議にて候ふなる ときに煩悩具足の凡夫の無上覚のさとりを得候ふなることをば 仏と仏とのみ御はからひなり。 さらに行者のはからひにあらず候ふ。 しかれば 義なきを義と…

江上波夫:騎馬民族の社会形式

わたしは この日本の国の成り立ちについての江上波夫による征服王朝説にはくみし難いと考えていますが 騎馬民族に特有の社会形成に関する思想については 歴史や日本の社会についての性格を考える上で有益な情報を明らかにしたと思っています。 日本の社会は …

あくま?

ひとが人のたましいを尋ね求めるのは わがたましいをいつくしむごとく 相手のたましいをうやまうためにと そして そうではなく たかぶりの心によって相手のたましいをおとしめようとしてと。 けれどもなかには たましいをころそうとして近づくばあいがある。…

悪魔?

《俯瞰法》の分析に入ります。 まづその定義です。 ☆☆(No.63お礼欄) 〜〜〜〜〜 2. 《自ら歩み寄る姿勢》――たとえば 俯瞰法による表現を前面および全面に推し出して話を引き出そうとするのは まぁ いぢのわるい目明しが使う姑息な手段です。人間的だと…

木村重信 on 現代美術

ゼ―ドルマイルというドイツの美学者は ハウゼンシュタインとは別の立ち場からではあるが その著『中心の喪失』で 芸術は credo (信条)の表現でなければならぬという。もちろんそれは個人の内部で意識されているだけではなく かならずある形式として外部に…

美について(むすび)

★ この設問に回答は、ご自分の感性を晒さないとならないというものです。もっといえば、乗り越え難い「他者」と対峙し、抵抗し、何とか認めてもらおうとあがいた経験を示していただかないと答えられないものです。 ☆ この《感性の晒し / 他者との対峙・抵抗…

美について

Hidocchi 2011/02/17 18:39 どうもお疲れ様でございました。Hidocchiでございます。 こちらこそ いろいろお気遣いをいただきありがとうございました。お疲れさまでした。 まず、愚生がこのご質問に参加したのは、お二人の間に何かしらの意志疎通の障壁があり…

イメージ・シルシ・ことば・概念・象徴

1. はじめに光の現象がありこれを人が捉えた。 2. ピカッ。つまり / pika / という音韻としての形象化が成った。 3. その音韻に対応するような内容――たとえば あかるい・あたたかい・たぶん自然の植物に恩恵をもたらす・人にもその生活上なくてはなら…

満ちあふれる恩恵によって

(ユリアヌス駁論 1・5〔16〕) かの全能者は 最初の人(アダム)からであれ その後に加えられたわたしたちの意志からであれ わたしたちに起こっている悪をその満ちあふれる恩恵によって滅ぼしている。 (金子晴勇訳=アウグスティヌス著作集)

美について(つづき)

《普遍性》について おぎないます。 ★ 「崇高」の評価を人間に普遍的だと結論していいのかどうか……それは差別を生む言説だと言えないでしょうか。 ☆ ふたつの見方に分かれると思います。《神》を出しましたので それにかかわった《崇高》を普遍的なことがら…

美について

うつくしさを感じるというのは 案外普遍的な内容をもった出来事であるという仮説です。 斬られた龍馬は かたわらの中岡に《わしは これで生ききったか?》という意味の言葉を述べていました。中岡は 《まだまだだ》と答えていたと思いますが――そして ゲーテ…

あそび または 生きること

(α) 《関係》という視点の重要性 (β) 《非思考》としてのタテの関係が想定されるからこそ ヨコの関係のすべてが 人間にとって意味を持つということ。 (γ) タテの関係というのは 個人の――相対性の中にも――独立性を想定している。それは 自由意志の問題…

箴言3:11−12 מוּסַר יְהוָה בְּנִי אַל־תִּמְאָס וְאַל־תָּקֹץ בְּתֹוכַחְתֹּֽו׃ כִּי אֶת אֲשֶׁר יֶאֱהַב יְהוָה יֹוכִיחַ וּכְאָב אֶת־בֵּן יִרְצֶֽה׃ 3:11 υἱέ μὴ ὀλιγώρει παιδείας κυρίου μηδὲ ἐκλύου ὑπ᾽ αὐτοῦ ἐλεγχόμενος 3:12 ὃν γὰρ ἀγαπᾷ κ…

事実・真理そして真実

○ 《真理・事実・真実》 〜〜〜〜〜〜〜 《わたし》( i )の真実( Zi ): ←―[考える(思考)]―→ 事実( Y ) ←―[信じる(非思考)]―→ 真理( X ) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 《事実( Y )》は 肉眼によってや・あるいは心の目によって・…