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哲学いろいろ

イメージ・シルシ・ことば・概念・象徴

1. はじめに光の現象がありこれを人が捉えた。
 
 2. ピカッ。つまり / pika / という音韻としての形象化が成った。

 3. その音韻に対応するような内容――たとえば あかるい・あたたかい・たぶん自然の植物に恩恵をもたらす・人にもその生活上なくてはならないだろう・闇の中に生きるわけに行かない・・・・――を帯びつつ 《ぴかり または ひかり》という言葉の生成。

 4. あかるいは 日だけではなく月や星もそうだから そのあかるいという言葉は 抽象化をすでに受けている。あたたかいも ほかにモノを燃やして起こす火もあるから やはり抽象的な内容(意味)としてその言葉が出来ている。
 5. 光という言葉は 生活に大事なもの あるいは この世の真実を照らし出すもの といった意味を帯びるようにもなる。つまり 言葉はその生成から始まって派生やらさらなる形成やらをみづからに起こさせつつ うつろいゆく。そのような意味の形成や変遷を伴なうとき ことばは概念として捉えられていると思われる。

 6. この概念が いくつかのものごとに共通のシルシとして しかもあたかもそのものごとらを束ねるようにして用いることが出来る場合 これを象徴という役割と見る。《この世の光》 《ひまわりむすめ》。

 7. その女の子をひまわりと称するのは ただのタトエであるけれど 周りのだれから見てもそう思われるというときには その共通性とそして求心性を持つと考えられ 特殊なシルシつまり象徴としての用法に移ると考えられる。

 8. 《日の丸》は 第二次の人為的な評論として出来上がった象徴であると考えられる。
 第一次の《鑑賞に属する批評》と その第二次の評論とは 内容が同じものをも含む。つまり《日出づる国》というそれとしての事実そしてその感想ないし思い。
 そのあとこの特殊なシルシとしての日の丸が 象徴として人びとに共通性および求心性を持つかどうか。持つとするのは 第二次の評論によるように思われる。
 その性格を前提として用いるぶんには 言語が責められる謂われはない。それも象徴である。