caguirofie

哲学いろいろ

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

#46

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十五章c 神学と 歴史ないし社会力学 整理するなら。 まづ 物質としての光がある。(そして 原始の粒子ないし一般に粒子・物質がある)。〔この光や粒子から成る〕人間に理性の光がある。これら物質的光と理性の光と…

#45

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十五章b 神学と 歴史ないし社会力学 アウグスティヌス《告白》の第十三巻は 《創世記》巻頭のことばを 現代(アウグスティヌス当時)の視点に立って 解釈している。当時の科学的知識にのっとって解釈している。要す…

#44

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十五章a 神学と 歴史ないし社会力学 創世記のはじめの文章をとおしてのアウグスティヌスの社会的な量子力学は 次のように展開されます。――わたしの書物は《歴史――日本人の――》と題したのだけれども 必ずしもその隠れ…

#43

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十四章d 補論――遅れたインタメッツォ―― ブラック・ホールというものを 自己の内なるホワイト・テンプルだと言いかえたことについて説明します。 引用したヨハネ福音の文章の中でその後半は 原理が 父と子とそして聖…

#42

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十四章c 補論――遅れたインタメッツォ―― 長い引用のあと その内容を直接承けて続けます。 曲平:〔弱電磁統一理論の内容はどんなものか お話し頂けますか〕。 先生:ではほんの少しだけ説明しましょう。この理論では…

#41

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十四章b 補論――遅れたインタメッツォ―― もう少し議論を継ぐようにとのクレームがついたので さらにつづることにします。引用に頼るかたちなのですが。 《原始の光》と《原始の粒子》のもつ対称性が 仮りに 男と女 天…

#40

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十四章a 補論――遅れたインタメッツォ―― 現在の宇宙論によれば――と鈴木真彦と釜江常好は書いている―― 宇宙は今を去ること一〇〇億年以上前に 大爆発で始まりました。 つまり 時間が生起した。ないし このわれわれ人間…

#39

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十三章e ふたたび 国家の問題 素粒子の外面的な顔として スピンのほかに 《偶奇性(パリティ)》というものがあると捉えられている。それは いま 空間の点を記述するには 右手親指をx方向 人さし指をy方向 中指をz…

#38

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十三章d ふたたび 国家の問題 素粒子なる物体には スピン(回転の強さ)が 1/2(ないし半整数値)のものと 1(ないし整数値)のものとがあると捉えられている。重力を例にして かんたんに言って その媒体となるも…

#37

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十三章c ふたたび 国家の問題 推測によると まづ最初に《光》がありました。それも現在知られている光だけではなく数多くの種類 少なくとも二四種類 ある説では四五種類 他の説ではそれ以上の種類の《光》であったと…

#36

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十三章b ふたたび 国家の問題 まづ モノ(質料ないし物質)のエネルギー・力・運動と 人間の社会的な力・運動とは ちがうと思われる。前者の自然〔科学〕的な運動そのものが そのまま後者の自然史過程的な運動となる…

#35

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十三章a ふたたび 国家の問題 縄文遺跡や弥生遺跡では 各種の堅果類 つまり木の実が出土し 自然遺物として重視されている。トチ・クルミ・クリなどと 俗にドングリと総称するものである。このほか海藻や野草などの遺…

#34

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十二章b 愛の問題 いったい性交とは何なのか。そこにはたらくとされる本能とは何か。いや 欲求の過剰 欲求の錯乱 欲望とは何か。人間の感性とは何か。だから愛とは何か。 わたしは 禁制と同じような道徳を説こうとい…

#33

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十二章a 愛の問題 いったい 無規律の性交とはどういうことなのか。――とF.エンゲルスは書いている。 現在または以前の時期におこなわれる禁制の障壁がおこなわれていなかった ということである。 (家族・私有財産・…

#32

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十一章c 縄文人的知性 / 魔女の問題 遠藤周作の魔女論は 小説《悪霊の午後》などに明瞭である。これに対する批判は 《遠藤周作論ノート》で試みたが 遠藤が次のように言うときそれは 真である。 ――それで私は英子さ…

#31

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十一章b 縄文人的知性 / 魔女の問題 わたしは ここで 引用魔となろう。次の文章は読んで理解に苦しむ。もしこの苦しみを 説き明かしてくれる誰かがいなければ それをわたしは 《した照る道に出で立つをとめの桃(百…

#30

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十一章a 縄文人知性 / 魔女の問題 わたしたちは 歴史的な(経験的な)歴史の淵源を スサノヲ〔とアマテラスとの関係〕の歴史に見てとり われわれの時代すなわち国家の時代のやはり淵源としての構造的な情況を 大伴家…

#29

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十章c 旅立ち 天平勝宝二年三月二日 家持は次のように《暁(あかとき)に鳴く雉(きぎし)を聞く歌二首》を詠んだ。 杉の野にさ躍(をど)る雉 いちしろく哭(ね)にしも泣かむ隠妻(こもりづま)かも 椙野尓 左乎騰…

#28

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十章b 旅立ち 《天平勝宝二(750)年三月一日の暮(ゆふべ)に 春の苑の桃李(ももすもも)の花を眺矚(なが)めて》 大伴宿禰家持は こう詠んだ。 春の苑 紅(くれなゐ)にほふ 桃の花 した照る道に出で立つ少女…

#27

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第十章a 旅立ち 《§1:神の国について》が 大前提であり 《§2・3:スサノヲおよびオホクニヌシのミコトの物語》は 序論であり 大前提にかんするその基本史ないし《回転》の方程式です。 《§6・7:歴史を隠れたと…

#26

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第九章c 男の女に対する関係の問題 精神主義を 必要以上に批判したかも知れない。しかも精神主義のごとき文章を持ち出して。 ただ 今度は逆に 精神の擁護をなす番だとも考える。 精神は 精神も 時間的・偶有的・可変的…

#25

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第九章b 男の女に対する関係の問題 ここで読者の方がたは わたしが 神学の議論に脱線するのをおゆるしください。もっとも のっけからこの議論はしてきたのですが。 つまり わたしが あまりにもポルノ小説まがいのもの…

#24

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第九章a 男の女に対する関係の問題 スサノヲという一個の存在とその一生涯に 《歴史》が生起したのである。 呪術的な自給自足生活から交換経済へ入って 交換関係社会のなかで《歴史》的な自給自足主体となった。この愛…

#23

もくじ→2007-04-16070416 第八章c 国家の問題 さらに現代へ向けて 我等ハ嘗テ或ル所ニテ日本神話ノ変遷ヲ講ジタルコトアリ。今其ノ大意ヲ記サンニ――と山路愛山は書いている。 つまり 呪術宗教体系の克服とその残存さらにその統治の問題としてである。また統…

#22

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第八章b 国家の問題 これまでのまとめ 原史 自給自足生活 / 自然採集社会 歴史 交換経済 / 農耕・牧畜・産業社会 (1)無自覚的な自給自足主体からの解放〔かつその呪術生活の残存〕 ――国家の形成へ―― (2)交換主体…

#21

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第八章a 国家の問題 人間の生については 前史と後史との歴史過程を――それは 革命ともいうべき回転の過程を――想定しました。 人類の歴史については 社会的に 狩猟・採集・漁労の経済による自給自足生活から 農耕の開始…

#20

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第七章b さらに歴史を隠れたところで点検しこれを明るみに出す――聖徳太子のこと―― 次のうたの評価をなそうとしている。 上宮の聖徳太子(しゃうとこのみこ) 竹原井(たかはらのゐ)に出遊(いでま)しし時 龍田山の死…

#19

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第七章a さらに歴史を隠れたところで点検しこれを明るみに出す――聖徳太子のこと―― いま NHKテレビの朝の連続ドラマ《おしん》が好評をもって迎えられている。主人公は山形の人であるのだが きょう(一九八三年五月二十…

#18

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第六章c 歴史を隠れたところで点検し明るみに出す――キリシタンのこと―― ザビエルと山口の庶民との問答。―― 一ないし四(省略) 五 彼らは 善人の霊魂は肉体を離れると デウスを見るかどうか。 愛は この世にあっては見…

#17

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416 第六章b 歴史を隠れたところで点検し明るみに出す――キリシタンのこと―― これには 歴史(とうぜん 自己の前史から始めて)をその隠れたところで点検し これを明るみに出すことが必要である。その自己の回転の基軸となっ…