caguirofie

哲学いろいろ

ローマへ

#15

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §2 バルカン放浪 * ――または 孤独―― (15) 〔愛欲・孤独・精神・・・テオドリックの課題。・・・〕 愛欲を 社会的(経済的)な一つの集団としてみるなら 政治経済学のクラスが 問…

#14

――ボエティウスの時代―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §2 バルカン放浪 * ――または 孤独―― (14) このようなたくらみ(青春の)を持つテオドリックは 毎日の行軍が ゆううつであるのでも 爽快であるのでも ない。言わば ひそかに あの運命の顔…

#13

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §2 バルカン放浪 *――または 孤独―― (13) たとえば マルクス・アウレリウスは 《自省録 (ワイド版岩波文庫 (77))》の中で 次のように書いている。

#12

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §2 バルカン放浪 *――または 孤独―― (12) まず最初には その前に 叔父ウィディメル隊のほうのその後の消息について触れておくのがよいかと思う。 テオドリックの叔父にあたるもう…

#11

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §2 バルカン放浪 *――または 孤独―― (11) テオドリックの第二の旅立ちは 結局 早くも 翌々年にやってきた。 サルマチア遠征――そこで かれの《豹変》という 自己の同一にとどまる…

#10

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §1 豹変――または国家の問題―― (10) ・・・と同時に 世界自治の第三の局面 これは 存在しないであろう。もしくは 存在させるべくして 存在することは ないであろう。 これである。…

#9

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §1 豹変――または国家の問題―― (9) 以下 この章への補論として述べたい。 ここでの議論は じつは 本文で 補注のようにして述べてきたところの 階級闘争史観とわれわれとのかかわり…

#8

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §1 豹変――または国家の問題―― (8) ここで 以上これらの命題を 綜合してまとめるならば まず [γ]と[ε]とは われわれの住む《世界》を 的確に表現して あの出発点としての基本的な場…

#7

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §1 豹変――または国家の問題―― (7) *** ふたたび アウグスティヌスによれば このテオドリックらの行為は 一方で 消極的に 擁護される面があると言ってよいかも知れない。ただち…

#6

――ボエティウスの時代―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §1 豹変――または国家の問題―― (6) *** テオドリックが 不法を法としてしまって 変節を犯した事情と 現代人が 法のもとに 不法を犯す事情とは いかなる関係にあるか。 まず たとえば と…

#5

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §1 豹変――または国家の問題―― (5) この問いを もし次のようなニュアンスをもって解するなら それなりの回答についても いちど見ておく必要がある。 律法が法として成って 福音がそ…

#4

――ボエティウスの時代・第二部―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §1 豹変――または国家の問題―― (4) そこでそれでは あらためて言いかえれば テオドリックら およびかれらと時代を共にするたとえば相手のサルマチア族のその内面において 不法をお…

#3

――ボエティウスの時代―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 §1 豹変――または国家の問題―― (3) それでは ここで 一方で殺戮をいさぎよしとはせず しかもその反面で戦争にのめりこんで行こうとするこのテオドリックの動きに われわれは どんな像をかた…

#2

――ボエティウスの時代―― もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504 豹変――または国家の問題―― (2) これ(テオドリックの変節)について すぐに思い浮ばれることは 次のような命題である。言われている現実の問題として 戦争を無くすための戦争という論理 な…

#1

――ボエティウスの時代・第二部―― ・・・・・・・・・もくじ・・・・・・・・・・・ §1 豹変――または 国家の問題―― (1):本日 (2):2006-05-05 - caguirofie060505 (3):2006-05-06 - caguirofie060506 (4):2006-05-07 - caguirofie060507 (5…