「カステルモロン村〜ボルドー〜」 世界的なワインの産地ボルドーに、フランスで最も小さい村がある。カステルモロン村。３ヘクタールあまりの土地に住民は６０人。ワインで生計を立てる人々や鍛冶（かじ）職人らが暮らす。こじんまりとしたたたずまいは、中…

ペスト編 ハンガリーの首都ブダペストは、ブダとペスト２つの街を合わせた名前。ドナウ川の東のペストは、ハプスブルグ王朝の皇后が愛した街だ。 美しい曲線のアールヌーボー建築、鉄とガラスの調和した市場、どこも１９世紀末の最先端技術を備えている。道…

〜スペイン〜 −人情味あふれる、緑豊かな路地歩き− １９９２年に万国博覧会が行われたセビリア。北から南へ流れるグアダルキビル川が街を２つに分けています。今回の街歩きでは、まず川の西側、トリアナ地区を歩いてみました。ガイドブックにはほとんど情報…

モンソロー〜ペイ・ド・ラ・ロアール〜 フランス中部、ロアール河流域のモンソロー村は約６００人が住む。ロアール河に面して１８〜１９世紀の古い家並みが連なり、その一番端には、文豪アレクサンドル・デュマの作品「モンソローの奥方」で有名なモンソロー…

「ペリエール村〜ノルマンディー〜」（Prieuré Saint-Vigor, grange aux dîmes） 第二次世界大戦の上陸作戦で有名なノルマンディー。その一角にあるペリエール村には、３００人ほどが暮らす。かつて、村の近くにある森から切り出した樫（かし）の加工業で栄…

「コロブリエール村〜プロバンス〜」 プロバンス地方、深い山々に囲まれた盆地の村・コロブリエール。 かつてコルクの産地として栄えたものの長い間にわたって衰退していた村が、２５年前、ある女性のアイデアをきっかけに活気を取り戻した。そのカギは「栗…

「フラヴィニー・シュル・オズラン村〜ブルゴーニュ〜」 「フランスの食料庫」と呼ばれ、豊かな農作物に恵まれたブルゴーニュ地方。フラヴィニー・シュール・オズラン村は人口４９０の小さな村である。この村の名を有名にしているのは「料理」。地元の食材を…

バルセロナ 〜スペイン〜 −ガウディを巡る時計回り− バルセロナといえばアントニ・ガウディ。今回は、ガウディが手掛けた建築物を結んで市内を時計回りに一周してみました。トカゲのオブジェで有名なグエル公園を出発、サグラダ･ファミリア、カサ・バトリョ…

「コロンジュ・ラ・ルージュ村〜リムーザン〜」 パリから南に５００ｋｍ、リムーザン地方に４００人ほどが住む“赤いコロンジュ”という名の村がある。教会から貴族の館、民家に至るまで、建物のことごとくが地元産出の赤い砂岩で作られている「赤い石の村」で…

〜中国〜 −狭い道にたくましさあり− 今回は香港・九龍半島を南北に貫くメインストリート、彌敦道（ネイザンロード）を、横道に寄り道しながら、北へ北へと歩きました。ネイザンロードの入り口にそびえ立つのは数々の映画の舞台にもなった巨大ビル、重慶大厦…

informally known as 馬交 maa-gauマカオ 〜中国〜 ――カジノの裏路地で下町情緒を満喫―― カジノや巨大なホテルの繁華街に、ポルトガル統治時代のたたずまいを残すセナド広場。そんな華やかな表通りを離れて路地に入るとマカオの意外な素顔を発見することがで…

「先人の声に耳をすまして〜スペイン〜」 エウダル・カルボネルさんは、世界遺産に登録されているアタプエルカ遺跡で、３０年にわたって発掘を行ってきた。今は、世界最大の発掘チームのリーダーを務めている。１９９２年には、ヨーロッパ人の先祖といわれる…

ボローニャ 〜イタリア〜 −ポルティコと共に過ごすひととき− ボローニャはイタリアを代表する歴史文化都市。まさに街全体が博物館と言ってもいいくらい中世の街並みがそのまま残っています。ボローニャ駅から出発。通りに面した古い建物を眺めると、「柱の廊…

〜ハンガリー〜 −〜火の見の塔の方へ・・・〜− ショプロンの中央広場には “火の見の塔”が立っています。中世の頃、火事を見つけたり、貴族の来訪を知らせたこの塔は今も街のシンボル。高さ6１ｍのその姿は街のどこからでもその位置を教えてくれます。今回は…

〜ポーランド〜 −中世ヨーロッパの城下町をトコトコ− 石造りの立派な城壁。門をくぐると、そこは中世のヨーロッパの町並みでした。そこから旧市街の中心へとトコトコ歩いて行くと大きな広場に出ました。真ん中に建つ黄色い立派な建物の中に入ってゆくと、働…

グラナダ 〜スペイン〜 −アランブラ宮殿を眺めながらの街歩き− 丘の上に立つグラナダのシンボル、アランブラ宮殿。今回の街歩きの舞台は、宮殿がある丘と谷を挟んで向き合うようにある丘、アルバイシンです。 そこを目指して歩き始めたら、まず出会ったのが…

北京の中心をかつて城壁が囲んでいた。清の時代、城壁内には満州族だけが住んだ。南の門、前門の外に漢族、イスラム教徒たちが商店街と住宅街を作った。 当時を思わせる店構え、狭い路地に迷い込むと庭を掃くおじいさんが「狭さには理由がある、かつて金融街…

モナスティエ・シェル・ガゼイユ村〜オーベルニュ〜」 フランス南部、オーベルニュ地方の雄大な丘陵地帯の中にあるモナスティエ・シュル・ガゼイユ。 中世から修道院や教会を中心に発展し、また酪農の盛んな土地柄でもある。それだけでなく、村を歩けば方々…

シチリア島 ラグーサ〜イタリア〜 イタリア・シチリア島の南東部にある街ラグーサ。新市街と旧市街が谷を挟んで２つの丘に張り付くように広がっています。建物は後期バロック様式で統一され、不思議な彫刻があちこちに見られます。 蜂の巣のように入り組んだ…

ハノイ 〜ベトナム〜 ――湖の街の３６通り―― ハノイは湖が点在する街です。そこで街の中心にあるホアンキエム湖から、ハノイで一番大きい西湖まで歩いてみました。二つの湖の間には、およそ千年の歴史を持つ旧市街がひろがっています。そこには｢ハノイ３６通…

Benedetti, Nicola (Jul 20/1987 - ) UK Capuçon, Renaud (1976 - ) France Carmignola, Giuliano ( - ) Italy Chebotareva, Anastasia (1972 - ) Russia Gitlis, Ivry (Aug 22/1922 - ) Israel/France Guntner, Kurt ( )Heifetz, Jascha (Feb 2/1901- Dec 1…

〜中国〜 ――湖畔と街なかをいったりきたり―― 上海から列車で２時間、中国で最も美しい湖と言われる西湖（せいこ）のある街、浙江省の杭州を歩きました。湖のほとりから歩き始め、二千数百年の歴史があるという街の中へ、そしてまた湖畔に出てみるという歩き…

トルコ北部、緑の山あいにオレンジ色の瓦屋根が並ぶ世界遺産の街、サフランボル。 昔、谷一面にサフランの花が咲いていたことからこの名がついた。オスマントルコの時代からの木造と土壁のかわいらしい伝統家屋が残る。石畳の坂をのぼると子どもたちが元気に…

コロンス島（鼓浪嶼） 〜中国〜 〜華僑たちの夢が眠る小さな島の屋敷町〜 明の時代から貿易で栄えた福建省の港町、厦門（アモイ）。コロンス島は貿易で財を成した華僑たちが豪華な別荘を建てた小さな島です。華やかな晩餐会が開かれたというお屋敷を眺めなが…

Feng huang 〜中国・湖南省〜 〜この道不通もなんのその 迷ってもまた楽し〜− 鳳凰大橋から街を俯瞰して、岸へ下りていきました。まずは北岸から。早朝の川岸で体操する人、洗濯する人。路地に入ると登校する子供たちに遭遇。天気のいい日はおじさんもおばさ…

ロクロナン村〜ブルターニュ〜 フランスの最西端のブルターニュ半島には、古代イギリスから渡ってきたケルト人の文化が色濃く残る。そういった村の１つ、ロクロナンは人口およそ８００。１５、１６世紀から続く花こう岩作りの古い家並みが保存されており、麻…

メルボルン 〜オーストラリア〜 オーストラリアのメルボルンを、ビクトリア様式の駅から歩きはじめる。 かつて大英帝国でロンドンに次ぐ大都市だった街、駅前の路地にカフェや床屋が並び、朝から楽しそう。

マドリード 〜スペイン〜 Parque del Retiro〜 丘の街 路地と広場を上ったり下ったり 〜− マドリードは丘の町。王宮前のオリエンテ広場から歩き始めました。犬の散歩をする人などに声をかけながら建物の間の路地を抜けると、こじんまりとした広場にでます。…

〜中国〜 〜暮らしの音に誘われてそぞろ歩き〜 蘇州は"東洋のベネチア"とも呼ばれる水の都です。旧市街の白壁の民家を縫って流れる水路は、この町の繁栄を支えた交通路。今はひっそりとした古都の風情を際立たせています。水路沿いの道から、古びた路地の奥…

ベルゲン 〜ノルウェー〜 −青い海、輝く緑、白い夜− まるで青い鏡のような静かな海を、フィヨルドの美しい景観に心を奪われながら船で進んでベルゲンの港に到着、 そこから世界遺産のブリッゲン、（木造建築）フロイエン山の展望台、湾に突き出た半島などを…