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▲(アウグスティヌス:内なる言葉)
したがって(☆ その説明を省略します) 言葉を それが外に響く
以前だけではなく その響きの似像(にすがた)が思惟(おも)いに
よって思い廻らされる前にも 知解し得る人は誰でも――この言葉は
国語と呼ばれ 私たちのラテン語もその中に含められる あの言語に
属しているのではない―― この言葉を知解し得る人は誰でも すで
にこの鏡をとおして この謎において初めにことばがあった
ことばは神のもとにあった
ことばは 神であった
(ヨハネ福音 1:1 )と言われている《ことば》の或る類似を見得るのである。
(『三位一体論』15:10:19 中沢宣夫訳 1975 ☆ 《御言》を《こ
とば》に代えました)