日本語における M の話(つづき)
赤→ 赤‐ら‐む
嵩→かさ‐む
春→春‐めく
しづ‐か(静か)∽ しづ‐む(沈む)
- では この《しづ》とは 何ぞいや?
しづ[賤]
いやしいこと。また 身分の低い者。
○ しづみ(沈み)・しづか(静か)・しづく(雫)などのシヅと同根か。
(大野晋:古語辞典)
しだり[垂り]
細かい枝状に分かれて 長く下方に垂れさがる。
○ しで[垂で]の自動詞形。しづり(垂)・しづみ(沈み)のシヅと同根。
- だとしたら 《した(下)》という語から このシダ・シヅは派生したか?
- シモ(下)もあるとしたら シが 《低く隠れたところ》を言うのか?