- Q:「死」の読み方(音・訓)が1つしかないのはなぜですか?:http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa1334471.htmlその回答
やまとことば
- いたる、イタは イタシ(致)・イタダキ(頂)・イタ(甚)と同根・極限・頂点の意。時間・程度・道程などについて 出発点から徐々に進んで最高の度合いに達し きわまるの意。
- いぬ、 その場に居たものが 姿を消して 見えなくなる意。
- 類義語サリ(去)は こちらの立ち場にかかわりなく 天然自然の運行のように ものが移動して行ったり来たりする意。
- マカリ(罷)は 誰かの許可・承認のもとに往来する意。
- うす、ウスシ(薄)と同根。うすれる意。
- きゆ、 雪・露・霜・火などが自然にあとかたもなくなる意。
類義語ウセ(失)は そこに存在したものが その場から見えなくなる意。
- さる、【自動詞】 こちらの気持ちにかかわりなく 移動して来たり 移動して行ったりする意。古くは 時や色などの変化にいうことが多い。
【他動詞】 自分の意のままに遠ざけたり 譲ったり 拒んだりする意。
- たゆ、タチ(絶)の自動詞形。細く長くつづいている活動とか物とかが 中途でぶっつり切れる意。
類義語ヤミ(止)は 盛んな活動や関係が急に衰えて終わりとなる意。
ツキ(尽)は 力が消耗しきる意。
- つく、ツカレ(疲)と同根。
- はつ、(果て・泊て) 時の流れとともに一つの路線を進んでいる物事の成り行きが いつの間にか限界・終極に達する意。
類義語ヲハリ(終)は 時間とともに展開することが 一つ一つ順次なしとげられて 完結する意。
- ひく、(引き・曳き) 相手をつかんで 抵抗があっても 自分の手元へ直線的に近づける意。また 物や自分の身を 自分の本拠となる場所へ戻す意。
- ほろぶ、(亡び) ホロは ホロホロのホロ。(はらはらと落ちるさま)。ばらばらになる意。
まかる、(罷) まけ(任)・まかせ(任す)・まかなひ(賄)と同根。天皇・主人など 自分を支配する者の命ずるままに 行ったり来たりする意。
自分の意志によらず相手の意に従って動くので 相手に敬意を表わすことになり 後には謙譲表現になった。
自然に相手の思いのままに行ったり来たりする意。
- まかせ 物事の進行を 他の自由な意志・力のままにさせる意。
まかなひ 事を相手の性質や意向に合わせて差配し用意する意。
ゆく、
- をはる、をへ(終)の自動詞形。死ぬ。
をへ(始めに対。ヲ(緒)へ(綜・経)の意か。ものごとを 時間的に順次進めて やりとげる。やりあげる。命をまっとうする。
- しなゆ・しなえる(萎・撓え):生気を失ってうちしおれる。
- しなひ(撓ひ):しなやかな曲線を示す意。
類義語タワミは 加えられた力をはねかえす力を中に持ちながらも 押されて曲がる意。
シナエ(萎)はしおれる意で別語。
- しぬひ(偲ひ):シノヒの母音交替形。思い慕う。
- しのび(偲び):奈良時代には シノヒと清音。賞美する;遠い人 故人などを思慕する。
偲ひ sinoFi ←→sinöbi 忍び
平安時代に入って いづれも sinobi という音になった。終止形どうしが同音になり 思慕と隠忍という意味上の近似もあって 両語は多少混同され 思慕する意で上二段に活用する例を生じた。
またこの語の万葉かなの原文は 《志努布》などと書くので 江戸時代の国学者は 努をヌと認め シヌブと訓んだ。しかし しべてシヌブとすることは 今日では誤りと認められる。
- しのび(忍び):【上二】じっとこらえる・じっと我慢する; 隠す・秘密にする; /【四段】 こらえる; 人目につかぬようにする。
- なえ(萎え):手足の力が抜けて 正常に働かなくなる。;着物などの糊がとれて くたくたになる。;しおれる・しなびる
- なやみ(悩み):ナエ(萎え)と同根。体力が抜けて弱る意。
類義語ワヅラヒは 困難がまつわりついて 身動きのとれなくなる意。
- ね(寝):横になる・臥す
- なし(寝し):ね(寝)の尊敬語:おやすみになる。
- 門に立ち夕占問ひつつ吾(あ)を待つと―・すらむ妹(いも)を逢ひて早見む(万 3978)。
- しなえ・・・なえ
- しこり・・・こり(凝り)
- し切り・仕込み・仕組み・仕方・仕掛け・仕打ち・為置き(仕置き)・仕合わせ・仕入れ(しつける・おしえ込み)・仕上げ・
- 垂(しだ)れ・しで(垂)(垂らす)・しづり(垂)・しづみ(沈み)
- たり(垂)・垂らし・だらり・たるい・だるい・だり(疲り)
- しをり・しをれ(撓)
しをり:寂び・細みと並んで 蕉風俳諧の根本理念の一。対象に対する作者の繊細な感情が 余情となってにじみ出た姿
:折檻する; たわませる; 栞・枝折り:木の枝を折って道しるべとする。転じて 道案内する。
- しわ(皺):皮・布などの表面がたわんで作るすじ。
しをれ:しをりの自動詞形。植物が雪や風に押されて たわみ うなだれる意。