しるし・ことば
・・・(省略)・・・重大な手がかりを<世界の表情性>そして<音楽>(musics)に見出すにいたった。
簡単に言えば、グッドマンが世界の複数性として設定した事態を、超越としての世界(the world)の複数の表情性として概念化しうるのではないか、という提案である。
この場合の<表情>はもちろん比喩である。人はしばしば歴史時代(例;ヴィクトリア朝時代)や藝術様式(例;ロココ、バロック)についてその表情を語る。この場合、<表情性>は時代や様式の同一性の基準である。問題は<世界のスタイル>(メルロ=ポンティ)なのだ。それと同じような意味合いで、<世界の表情>を語ることができるのではないか。
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