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哲学いろいろ

アジア 社会保障で協力を

広井良典稿――日本経済新聞2005.09.29経済教室(29面)

§1 社会保障の国際協力

1−1 グループ化から
A:皆保険かそれに準ずる制度が整備され少子・高齢化や社会保障の効率化が課題となっている国・地域

B:サラリーマン層には一定の社会保障が整備されつつも 人口の多くを占める農業従事者などへの制度が未整備で いわば《皆保険前夜》ともいうべき状況にある国々

C:産業化の初期段階にあり社会保障制度はごく限られた範囲にとどまる国々

D:《人口超大国》としてこれらの区分に収まらない国々

  • 中国・インド

1−2 協力の具体的内容
(1) 制度設計のレベル
(2) 制度の運用や実施のレベル
(3) 技術的ないし臨床レベル

  • (1) 日本の国民健康保険制度のもつ意義を伝えること。途上国にとっては 農業・自営業層への制度普及が課題。
  • (2・3) 略
  • 日本の年金制度が少子高齢化の影響を過小評価していたことなど反省点も伝えるべき。

§2 社会保障のアジア型モデル(アジア型福祉国家)はあるか

  • 多様性。
  • 欧米と比べて 国家というものの基本的な意味は。
  • 欧州では 地域社会やインフォーマルな相互扶助などの再評価。この方向と アジアとはどう比較されるか。

§3 一国レベルを超えた社会保障の追求

  • 経済統合の進む欧州で対応が始まっている。(構造基金を通じた富国から貧国への再分配政策; 社会保障の共通基準作りなど)
  • 東アジア共同体という議論。

むすび 持続可能な福祉社会へ