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哲学いろいろ

第六章c

全体のもくじ→序説・にほんご - caguirofie050805

第六章 用言の法活用組織の生成(§18〜§21)

用言の法活用組織の生成 もくじ
§16 前提――作業仮説の整理――:→2005-09-10 - caguirofie050910
§17 生成の輪郭(基本六段活用組織):→2005-09-11 - caguirofie050911
§18 法活用組織の展開(イ一段;イウ二段活用):以下→本日
§19 つづき(エウ二段活用)
§20 つづき(オウ二段活用)
§21 いじょう動態用言の法活用のまとめ
§22 状態用言の法活用組織の生成:2005-09-13 - caguirofie050913

§18 一次Ⅲ概念法( -i )から二次Ⅲ概念法( -i )が新たに立てられるという第二次・法活用組織について 追究していこう。上一段活用またはイ一段の法活用形式である。
18−1 合わせて Ⅲ’概念法( -ï < -ö-i )を用言原形(0’)とする第二次組織(上二段またはイウ二段の法活用形式)について考える。
18−2 見ル miru を例に取ろう。この語例ではまず 用言原形が 一次0 mö / 二次0’ mi であると仮定する。
18−3 一次原形0 mö から 強変化およびR‐派生活用させれば 次の如くである。

強変化 R‐派生活用
ma mö-ra
〃-rä
mi 〃-ri
me 〃-re
mö- 〃-rö-
mu 〃-ru
用言の例無し 守ル;盛ル(一次六段活用)

18−4 次に二次原形0’ mi から 同じく強変化 / R-派生活用させれば 次のようになる。一次原形0 mö からの強変化(鄯)をも合わせて掲げ それら種々の変化形式からの混合変化として 二次イ一段活用の miru 見ルが得られるという仮説である。太線の活用形態がそれぞれ採用され 混合変化として この用言の第二次組織を作ったという見方である。

0’ mi
強変化(鄯) 強変化(鄱) R‐派生 混合変化(鄯)
ma mi mi-ra mi
mi-rä mirä > mire
mi mi mi-ri mi
me me mi-re/mi-yö miyö
mö- mö- mi-rö- mirö- > miru-
mu mu mi-ru miru
語例 見ル
活用形式 二次・イ一段活用

18−5 二次Ⅰ不定法( mi )=Ⅲ概念法( mi )となる強変化〔その(鄱)〕の形式から それら両活用形を採用する。それ以外は R‐派生活用でのやはり強変化の活用形を じっさいには 採用している。二次原形0’ mi が 前提されていると考えられる。
18−6 一次原形0 mö から 二次原形を 0’mö-i > mï のように合成母音で得るとき 上の二次・イ一段活用とは違って 二次・イウ 二段活用が形成される。しかも この場合 部分的に(二次Ⅱ条件法とⅤ連体法で) 一次原形0 mö をも用いて R‐派生変化させている。

0’ mö-i > ï 同左 同左 〔0 mö 〕
Ⅲ以外で強変化(鄴) Ⅰ=Ⅲ以外で強変化(鄱) R‐派生 R‐派生 混合変化(鄱)
ma m ï m ï-ra mö-ra m ï
mï-rä mö-rä mörä > mure
m ï m ï m ï-ri mö-ri m ï
me me mï-re/m ïyö mö-re m ïyö
mö- mö- m ï-rö- mö-rö- mörö- > muru-
mu mu m ï-ru m&oum;-ru mu
語例 m-=höröb-とした場合の滅ブ
活用形式 二次・イウ二段活用

18−7 このばあい 二次Ⅱ条件法とⅤ連体法とで 一次原形0 mö によるR-派生・強変化に戻っている(Ⅱ mörä / Ⅴ mörö- )ことが 特徴的である。
一次原形0 höröbö / 二次0’ höröb ï とするとき 前者から höröbö-su 滅ボスという一次・六段活用の用言を形成しているので 何らかの形で二次原形に対しても自らのちからを保ったのだと考えられる。
18−8 もう一点は その二次Ⅵ存続法が見ルのようなイ一段活用(Ⅵ mi-ru )になるのではなく 一次強変化のⅥ存続法( mu / höröbu )を採用していることである。これも 一次原形0 mö のちからが及んでいるのであろうか。
18−9 従って二次原形0’ m ï からのR‐派生活用は そのⅣ命令法 m ïyö / höröb ïyö の一形態のみが 採用されたにすぎない。この法活用は 二次Ⅲ概念法(=Ⅲ’ m ï / höröb ï )からやはりR‐派生の異種で形成されたものと考えられる。
18−10 あるいは 満ツ(一次Ⅵ mitu )という用言は 一次強変化(六段活用)であったものが 中世以降 弱変化で二次原形0’ mitö-i > mit ï を作り 二次・イウ二段活用となっていったので これを例にとって示すことができる。

mitö 同左 0’mit ï 同左 同左 同左
強変化(鄯) R‐派生 Ⅰ=Ⅲ以外で強変化(鄱) R‐派生 混合変化(鄱) 混合変化(鄯)
mi-ta mitö-ra mitï mit ï-ra mit ï miti
mi-tä mitö-rä mitä mit ïrä mitörä mitire
mi-ti mitö-ri mitï mit ï-ri mit ï miti
mi-te mitö-re mite mit ï-re/mitï-yö mitïyö mitiyo
mi-tö- mitö-rö- mitö- mit ï-rö- mitörö- mitiru-
mi-tu mitö-ru mitu mit ï-ru mitu mitiru
語例 満ツ 満ツ 満チル
活用形式 一次六段 二次イウ二段 現代語・イ一段

18−11 太線の活用形態がそれぞれ採用されて 混合変化(鄱)として 二次・イウ二段活用の満ツなる用言を形成したことは すでに見たとおりである。
18−12 その中から 三つの形態(二次Ⅰ mit ï =Ⅲ / Ⅳ mit ïyö )を残し 他の活用形態を イタリック体での形態から採用して 混合変化させた組織が 現代語の満チルである。すなわちこれは 見ルの混合変化(鄯)と同じ二次・イ一段活用の形式となる。
18−13 二次・イウ二段活用は 仮説に従ってげんみつに言えば イ ï〔 > i 〕 / オ ö 〔 > u 〕 / ウ u の三段活用である。
18−14 二次活用は 次のように生成する。

  1. まずそのⅠ不定法とⅢ概念法とが ともに第二次の用言原形(0’ mi 見 / mit ï 満チ )として決まる。
  2. その形態(つまりⅢ概念法)から必然的に Ⅳ命令法( mi-yö 見ヨ / mit ï-yö 満チヨ)も決められる。
  3. Ⅱ条件法とⅤ連体法とは R‐派生変化による。
  4. このとき イ一段活用となる場合( mi-ru 見ル)は そのまま二次原形(0’ mi )からのR‐派生活用による(Ⅱ mi-rä / Ⅴ mi-rö )。しかもそれらにつれて Ⅵ存続法( mi-ru )も 同じくの形となる。
  5. 二次・イウ二段活用となる場合(Ⅲ mit ï 満チ) 一次原形(0 mitö )に戻って R‐派生活用させる。それにつれてのように Ⅵ存続法は 0 mitö の強変化すなわち一次Ⅵ mitu 満ツが採用される。

18−15 §17での概要とを合わせて これらで 第二次・法活用としてのイ一段およびイウ二段の法活用組織が 説明されたと考える。

§19 一次Ⅱ条件法( -ä )から 二次Ⅲ概念法( -ä > -e )が新たに立てられるという第二次・法活用組織について。下二段活用すなわち エウ二段である。
19−1 これは 二次・イウ二段活用の場合に準じて分析されうるとまず 考えられる。
19−2 すなわち――§18−14の議論にのっとって―― 次の生成の経過が考えられる。

  1. 二次原形(0’ moyä > moye 萌エ)が そのⅢ概念法およびⅠ不定法にそのまま立てられる。
  2. そこから必然的に R‐派生活用の異種で Ⅳ命令法 moyä-yö > moyeyö 萌エヨが決まる。
  3. (これは§18−14における(5)に相当する。)Ⅱ条件法とⅤ連体法とは 一次原形(0 moyö )に戻って そこからR-派生変化がほどこされる(Ⅱ moyörä > moyure 萌ユレ / Ⅴ moyörö- > moyuru- 萌ユル‐)。それにつれて Ⅵ存続法も 一次強変化(Ⅵ moyu 萌ユ)が決まる。

19−3 その混合変化の過程を示すなら 次のごとく。

moyö 同左 0’moyä > moye 同左 同左 同左
強変化 R‐派生 Ⅰ=Ⅲ以外で強変化 R‐派生 混合変化(鄱) 混合変化(鄯)
moya moyö-ra moye moye-ra moye moye
moyä moyö-rä moyä moye-rä moyörä moyere
moyi moyö-ri moye moye-ri moye moye
moye moyö-re moye moye-re / moye-yö moyeyö moyeyo
moyö- moyö-rö- moyö- moye-rö- moyörö- moyeru-
moyu moyö-ru moyu moye-ru moyu moyeru
語例 萌ユ 萌エル
活用形式 二次・エウ二段 二次・エ一段

19−4 二次・エウ二段活用は これによれば エ ä〔 > e 〕 / オ ö〔 > u〕 / ウ u の三段活用である。
19−5 現代語では エ一段(萌エル)となって すっきりした形である。

§20 一次Ⅴ連体法( -ö )が 二次Ⅲ概念法( ö )に新たに立てられるという第二次・法活用組織について。カ行・サ行変格活用であり 理論的には オウ二段活用のことである。
20−1 カ変・サ変の用言( ku 来 / su 為)の活用組織も 第二次に属し オウ二段活用というならば イウやエウそれぞれの二段活用に準じて形成されている。
20−2 一つのちがいは 用言の二次原形が 0´ kö / sö となって 一次原形(0 kö / sö )とまったく同じだという点である。
20−3 用言の ku 来 について すでに次のように生成の過程を表示できる。

0’=0
強変化(鄯) R‐派生 Ⅰ=Ⅲ以外で強変化(鄱) 混合変化(鄱) 混合変化(鄴)
ka kö-ra ko
kö-rä körä > kure kure
ki kö-ri kö > ki ki
ke kö-re / kö-yö ke köyö koy
kö- kö-rö- kö- kö- > kuru- kuru-
ku kö-ru ku ku kuru
語例 来ル
活用形式 二次・オウ二段 二次・オウイ三段(現代語)

20−4 問題は 混合変化(鄱)のⅢ概念法が kö / ki 二つの形態を持つことであり この一点のみである。だが この二次Ⅲ ki は 一次原形0 kö のほうの強変化=すなわち一次Ⅲ ki であるのだから 一つの特殊とすれば 問題ないであろう。
20−5 すなわち 特殊だが 変格というほどの例外的な事態ではない。この二次・オウ二段活用は 第二次組織の中でも その概念法(連用形)を kö で通すことは 言語の習慣上わかりづらくなったのであろうと思われる。強変化すなわち一次Ⅲ ki をもってくれば それとわかりやすい。
20−6 二次Ⅲ kö は na-kö-sö 勿来ソに残ると言われる。ナ‐〜‐ソの否定法形式は ナ向キソのごとく Ⅲ概念法( muki 向キ)を用いるのであって Ⅰ不定法( muka 向カ)はあてはまらないからである。すなわち ナ来ソの来( kö )は 二次Ⅰ不定法の kö ではないと考えられるから。
20−7 現代語の来ルは オウイ三段活用となる。古語の来(ク)も 実際には オウイ三段活用である。
20−8 用言の su 為について次の生成過程が想定される。

0’=0
強変化 R‐派生 Ⅰ=Ⅲ以外で強変化 混合変化(鄱) 混合変化(鄽) 混合変化(鄯)
sa sö-ra sö > sä si / se si
sö-rä sö-rä > sure sure sire
si sö-ri sö / si si si
se sö-re / sö-yö se söyö > säyö seyo siyo / siro
sö- sö-rö- sö- sörö- > suru- suru- siru-
su sö-ru su su suru siru
語例 スル *シル
活用形式 オウ二段 エウイ三段 イ一段

20−9 来 ku の二次・オウ二段→オウイ三段以上に 特殊なかたちである。しかも 第二次活用の生成形式にのっとるとすれば 例外ではない。
20−10 問題は 二次・オウイ三段からさらに エウイ三段活用となる点である。
20−11 具体的には エウイ三段Ⅰ不定法 sä セ / Ⅲ概念法 si シ / Ⅳ命令法 säyö セヨの三形態に 問題点がある。
20−12 だがこれらも 表に示したような変化を経たと考えるなら 解けると思われる。
20−13 まずそのⅢ概念法が 二次原形0’ sö ではなく 一次強変化Ⅲ si シであることは 来 ku のばあいと同じである。
20−14 あとの二形態は 二次原形0’ sö から sö > sä セという音韻上の変化を想定することになる。オウ二段Ⅲ概念法 sö ソがあったから 必然的にそのⅣ命令法 sö-a > sö-ö > söyö > säyö セヨが現われているのだと考えられる。そのⅠ不定法でも 原則としてのオウ二段Ⅰ sö から sö > sä セと変化したという推測である。
20−15 すなわちここでは 保留相の母音 ö は ö →/ オ・ウ /という発音への二分化のほかに 特殊に / エ /という母音への変化が現われたと見ることになる。方言としては 心 kökörö を ココロのほかに ケケレと発音したという。

§21 動態用言の法活用組織(一次;二次)を振り返って 整理しつつ 若干の事項を補いたい。
21−1 第二次活用は 用言原形の一次(0 ö);二次(0’ -i / -ï / -ä / -ö )から出発して 強変化・弱変化・R‐派生活用〔としての強変化〕などの形式をつうじて 一定の混合変化の方式によって 形成されると捉えた。
21−2 そのときその結果得られる第二次の活用組織の種類は 基調として 一段・二段の活用である。具体的に 

  • 一段活用
    • イ一段
  • 二段活用
    • イウ二段
    • エウ二段
    • オウ二段

である。オウ二段活用は 実際のうえで オウイ三段(来 ku )とエウイ三段(為 su )との二個である。現代語では この二つの三段活用を特殊に残しつつ 第二次としては イ一段か エ一段かの二種の一段活用のみとなっている。
21−3 そうして この混合変化方式による第二次・法活用は さらに特殊にたとえばアウ二段(またはそこからアウイ三段)活用が可能性としてありえたかも知れないが もはや第三次や四次という展開はない。仮りに――現代語としての再形成のように―― 第三次の展開があるとすれば それはすでに見たように イ一段ないしエ一段へと戻ってしまう。従って 動態用言の法活用の組織は 第一次(六段活用)および第二次(原則として一段か二段活用)のほかに ない。
21−4 ただし第一次・六段活用の中で 一部に特殊な法活用形を持つものがある。
21−5 たとえば存在相の用言・有リは 一次Ⅵ存続法が 一次強変化として特殊で それは 一次異種Ⅵ存続法 ari 有リ←Ⅲ概念法 ari 有リである。これは 説かれているように 有リにかんしては Ⅲ概念法じたいに 存続相が含まれるので そのままの形で Ⅵ存続法にも用いたと考えられる。現代語では 一次原則Ⅵ aru 有ルである。(古語からの一次Ⅴ連体法 arö- > aru- 有ル‐からの転用だと見られている。)
21−6 もう一つに ナ行変格とよばれる用言(死ヌ)がある。第一次強変化にもとづいているのだが Ⅱ条件法・Ⅴ連体法に限って R‐派生活用をおこなっている。

  • 一次異種Ⅱ条件法 sinö-rä > sinure 死ヌレ
  • Ⅴ連体法 sinö-rö- > sinuru- 死ヌル

もっとも これも 現代語では 両方とも一次原則Ⅱ条件法 sinä / Ⅴ連体法 sinu- となる。
21−7 動態用言にかんしては ここまでの議論で 基礎的なことがらを説明しえたと考える。
21−8 あらためて動態用言の法活用の生成にかんして 例示によって 定式化しておこう。
21−8−1〕無格体言 öhö 大 からの用言とその法活用組織の生成
(1)用言原形の確定

  • 第一次 0  öhö
  • 第二次 0’ öh ï < öhö-i

(2)原形から生成する用言例

  • 一次0 öhö
    • →① öhu =六段Ⅵ:負フ
    • →② öhö-su =六段Ⅵ:生ホス
    • →③ öhö-si =状態用言・変則Ⅵ:大シ・多シ(→§22)
  • 二次0’ öh ï
    • →④ öhu =二次・イウ二段:生フ

(3)法活用例

  • ② öhö-su =一次・六段:生ホス(《大きくする》)
0用言原形 öhö-sö
強変化
不定法-a öhö-sa Ⅱ条件法-a-i öhösa-i > öhösä
Ⅲ概念法-i öhö-si Ⅳ命令法-i-a öhösi-a > öhöse
Ⅴ連体法-ö- öhö-sö-
Ⅵ存続法-u öhö-su
  • ③ öhö-si =状態用言・変則Ⅵ存続法:大シ;多シ(→§22)
  • ④ öhu =二次・イウ二段:生フ(《大きくなる》)
    • 二次・用言原形0’ öhï
      • →Ⅲ概念法 öh ï →Ⅳ命令法 öh ï-yö 生ヒヨ
      • Ⅲ=Ⅰ不定法 öh ï
    • 一次・用言原形0 öhö
      • 強変化として  Ⅵ存続法 öhu
      • R‐派生として Ⅱ条件法 öhö-rä > öhure 生フレ
      • 〃    Ⅴ連体法 öhö-rö- > öhuru- 生フル
  • ① öhu=一次・六段:負フ(《背に物を負うと姿形が大きくなる》か?)
0用言原形 öhö
強変化
不定 öha Ⅱ条件法 öhä
Ⅲ概念法 öhi Ⅳ命令法 öhe
Ⅴ連体法 öhö-
Ⅵ存続法 öhu
  • = öhu =一次・六段:追フ(《人とその背に負った物との関係が追う恰好に見立てられた》か)

21−8−2〕無格名辞 sögö > sugö / sugu スゴ / スグからの用言とその法活用組織の生成例
(註)二音節の形態素 sVgV の相認識は 《指定相( s- )に置かれたものの反定・変化( g- )の相》。すなわち 《指定された位置や基準を超える》の相を帯びるようになる。
(1)用言原形の確定

  • 第一次 0 sögö
  • 第二次 0’ sögö-i > sög ï

(2)原形から生成する用言例

  • 一次0 sögö
    • ⑤ sugö-si =状態用言Ⅵ:凄シ
    • ⑥ sugö-su =六段Ⅵ:過(すぐ・すご)ス
    • ⑦ sugö-ru =六段Ⅵ:選(すぐ)ル
    • ⑧ sugö-ru =エウ二段Ⅵ:勝(すぐ)ル
  • 二次0’ sög ï
    • ⑨ sugu =イウ二段Ⅵ:過(す)グ

(3)法活用例

  • ⑤ sugö-si =状態用言・変則Ⅵ:凄シ→§22
  • ⑥ sugö-su =六段Ⅵ:過(す)ゴス
0用言原形 sögö-sö
強変化
不定 sugö-sa Ⅱ条件法 sugö-sä
Ⅲ概念法 sugö-si Ⅳ命令法 sugö-se
Ⅴ連体法 sugö-sö-
Ⅵ存続法 sugö-su
  • ⑦ sugö-ru =六段Ⅵ:選(すぐ)ル
sugö-rö
R-派生の強変化
・・・-ra ・・・-rä
・・・-ri ・・・-re
・・・-rö-
・・・-ru
  • ⑧ sugö-ru =エウ二段Ⅵ:勝(すぐ)ル
    • 二次原形0’ sugurä
      • =Ⅲ概念法 sugurä =Ⅰ不定法 sugurä
      • →Ⅳ命令法 suguräyö 勝レヨ
    • 一次原形0 sugurö
      • R‐派生にて:Ⅱ条件法 sögörö-rä > sugurure 勝(すぐ)ルレ
      • 〃    :Ⅴ連体法 sögörö-rö- > sugururu- 勝(すぐ)ルル
      • 強変化にて:Ⅵ存続法 suguru
  • ⑧’現代語 sugureru =エ一段Ⅵ:勝レル
    • 二次原形0’ sugure
      • =Ⅲ概念法=Ⅰ不定法 sugure →Ⅳ命令法 sugureyo
      • R‐派生にて:Ⅱ条件法 sugure-re
      • 〃    :Ⅴ連体法 sugure-ru-
      • 〃    :Ⅵ存続法 sugure-ru
  • ⑨ sugu =イウ二段Ⅵ:過(す)グ
    • 二次原形0’ sug ï
      • =Ⅲ概念法=Ⅰ不定法 sug ï →Ⅳ命令法 sug ï-yö
    • 一次原形0 sugö
      • 強変化にて:Ⅵ sugu
      • R-派生にて:Ⅱ条件法 sögö-rä > sugure
      • 〃   :Ⅴ連体法 sögö-rö- > suguru-
  • ⑨’ sugiru =イ一段Ⅵ:過(す)ギル(現代語)
    • 二次原形0’ sugi
      • =Ⅲ概念法=Ⅰ不定sugi →Ⅳ命令法 sugiyo
      • R‐派生にて:Ⅱ条件法 sugi-re
      • 〃    :Ⅴ連体法 sugi-ru-
      • 〃    :Ⅵ存続法 sugi-ru