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哲学いろいろ

<米国防総省アドバイザー>「体制変革まで米中対立続く」

10/14(日) 22:21配信 毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181014-00000059-mai-int

 米国防総省のアドバイザーなどを務め、戦略論研究で知られるエドワード・
ルトワック氏が来日し、毎日新聞のインタビューに応じた。貿易や知的財産
権などを巡る米中対立について「長期間に及ぶことになる。対立は中国共産
党政権が崩壊するまで続くだろう」と語った。


 米政界における親中派はもはや「壊滅状態」と指摘。現在は軍需産業や外
交ロビーに加え、シリコンバレーなどのハイテク企業も対中圧力を求めるよ
うになり、米政府の「締め付けが始まっている」と強調した。

 トランプ政権の発足直後、ハイテク産業は「自分たちのビジネスに干渉し
ないでくれという姿勢だった」が、中国による知的財産権の侵害事案が相次
ぎ、現在は「ワシントンに来て、助けが必要だと要請するようになっている」
という。
 米中両国が核兵器保有国であることから「米中が軍事衝突する可能性はな
い」とも強調。ただ、その結果、かえって対立は長引き、共産党支配が終わ
る「レジーム・チェンジ(体制変革)」まで収束しないと予測した。一方で
「日米ともに中国とビジネスを続ける意欲を持っているという意味で、米ソ
冷戦とは異なる」と指摘した。

 米政府による「締め付け」の一例として、最近、ワシントンを訪問した中
国政権に近い中国人有識者が、出国間際の空港で米連邦捜査局FBI)の
捜査員に呼び止められ、誰とどこで会ったかすべて申告するよう求められた
事案があったことを明かした。ルトワック氏は「米ソ冷戦もこうした締め付
けから始まった」と指摘した。【古本陽荘】