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哲学いろいろ

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/qa_1010.html#qa14
尖閣諸島に関するQ&A
Q14 中国政府は,1972年の日中国交正常化及び1978年の平和友好条約を締結する交渉の過程において,「両国の指導者は『釣魚島問題』は放置し,以後の解決に委ねることにつき重要な了解と共通認識に達した」と主張していますが,これに対し,日本政府はどのような見解を有していますか。 A14 1.尖閣諸島が我が国固有の領土であることは,歴史的にも国際法上も疑いないところであり,現に我が国はこれを有効に支配しています。尖閣諸島をめぐり解決すべき領有権の問題はそもそも存在していません。
2.このような我が国の立場は一貫しており,中国側との間で尖閣諸島について「棚上げ」や「現状維持」について合意したという事実はありません。この点は,公開されている国交正常化の際の日中首脳会談の記録からも明らかです。このような我が国の立場については,中国側にも幾度となく明確に指摘してきています。

【参考:日中首脳会談(田中角栄総理/周恩来総理)(1972年9月27日)】(外交記録公開済み)

 (田中総理)尖閣諸島についてどう思うか?私のところに,いろいろ言ってくる人がいる。
 (周総理)尖閣諸島問題については,今回は話したくない。今,これを話すのはよくない。石油が出るから,これが問題になった。石油が出なければ,台湾も米国も問題にしない。
【参考:日中首脳会談(福田赳夫総理/�殀小平副総理)(1978年10月25日)(日中平和友好条約交渉時)】(外交記録公開済み)

 (�殀副総理) (・・・思い出したような素振りで・・・)もう一点言っておきたいことがある。両国間には色々な問題がある。例えば中国では釣魚台,日本では尖閣諸島と呼んでいる問題がある。こういうことは,今回のような会談の席上に持ち出さなくてもよい問題である。園田外務大臣にも北京で述べたが,われわれの世代では知恵が足りなくて解決できないかもしれないが,次の世代は,われわれよりももっと知恵があり,この問題を解決できるだろう。この問題は大局から見ることが必要だ。(福田総理より応答はなし。)

【参考:上記首脳会談と同日の�殀小平氏記者会見(1978年10月25日)】

 (記者)尖閣諸島は日本固有の領土で,先ごろのトラブルは遺憾と考えるが,副総理の見解は。
 (�殀副総理)尖閣列島をわれわれは釣魚島と呼ぶ。呼び方からして違う。確かにこの問題については双方に食い違いがある。国交正常化のさい,双方はこれに触れないと約束した。今回,平和友好条約交渉のさいも同じくこの問題にふれないことで一致した。中国人の知恵からして,こういう方法しか考えられない。というのは,この問題に触れると,はっきりいえなくなる。確かに,一部の人はこういう問題を借りて中日関係に水をさしたがっている。だから両国交渉のさいは,この問題を避ける方がいいと思う。こういう問題は一時タナ上げしても構わないと思う。十年タナ上げしても構わない。われわれの世代の人間は知恵が足りない。われわれのこの話し合いはまとまらないが,次の世代はわれわれよりもっと知恵があろう。その時はみんなが受け入れられるいい解決方法を見いだせるだろう。

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尖閣をめぐる米中密約の可能性
投稿者:山田 禎介 (千葉県・男性・国際問題ジャーナリスト・60-69歳) [投稿履歴]
投稿日時:2012-10-03 15:23 [修正][削除] >>>この投稿にコメントする
No.2448
 このところ明らかになる現代史の裏面により、尖閣諸島問題の舞台東シナ海には、日本での主流「領土問題は存在しない」「正義はこちらにある」では済まない深い底流があるように思える。最新NHKインタビューでアーミテージ元国務副長官(米共和党政権時)は、「1972年に日本に沖縄を返還した際、中国と台湾からの強い働きかけで、尖閣諸島の領有権について、あえて一方の立場を取らなかった。米国から見れば、尖閣諸島の領有権は今も係争中と言える」と発言している。また中国による米主要紙への尖閣問題意見広告には、米国による沖縄返還についても「中国を排除した密室の取り決めだった」と非難する文言も含まれている。中国側の主張には、ある種の「権利の留保」をにおわせるものがある。これら現代史の「深いよどみ」から、日本は一方的に除外されているようにも見える。