タガログ語のカイン( kain )=食べる
(絵は Traditional-outrigger-canoe-768x507)
半ば愛嬌の仮説です。
つまり 古代日本語では ずばり:
・ か / け =食べ物
を表わします。朝餉・夕餉の《げ < け》です。次のような言葉として残って
います。
・ うかのみたま(宇迦之御魂神・倉稲魂尊):
う(=おほ(大・多))・か(食)の御・魂
・ とようけびめ(豊宇気毘売) / とようけのおほかみ(等由気大神):
とよ(豊)・おほ(大)・け(食)
・ うけもちのかみ:
おほ(大)・け(食)・持ちの神
・ おほげつひめ(大宜都比売・大気都比売神・大宜津比売神):
おほ(大)・け(食)・つ(=の)・ひめ(日-女=姫)
さあ 関係あるか無いか。
マレー半島から アフリカの南東沖のマダガスカルまで小さな船で航ったの
なら 日本列島にまでも来たかどうか。ちょっと寒い北のくにになるので
台湾あたりで止まったか。
あまり 支持されていない仮説です。確かに対応するような語例が少ないみ
たいです。
愛嬌のになるかも知れませんが おまけで 《ひと》を表わす語について問
い求めます。
南島(アウストロネシア)語族の《ひと》を表わす語
まづいくつかの言語で《ひと》を表わす語を ヰキぺから拾います。
▲ (ヰキぺ:Austronesian languages)
http://en.wikipedia.org/wiki/Austronesian_languages
《 person 》を表わす語Tagalog: tao
Bikol ほか: tawo
Tausug: tau
Ibanag: tolay
Malay: orang
Maori: tangata
これを 次のように語形の変化をこうむったと 手品のごとく分析してみま
した。《ひと》= * tagalog であったと仮定してみると:
○ 《ひと》: * ta-ga-lo-g
Tagalog: ta- o-φ-φ
Bikol : ta-wo-φ-φ
Tausug: ta- u-φ-φ
Ibanag: to-φ-la-y
Malay: φ- o-ra-ng
Maori: ta-nga-ta-φ
註
1. 母音の交替ないし出没は 自由という前提です。
2. / ga / ∽ / wo / ∽ / nga / > / o, u, φ /
・ war ∽ guerre / guerrilla
・ whale; Wal ∽ Latin squalus "a kind of large sea fish"
https://www.etymonline.com/word/whale
3. / l / ∽ / r /
4. / l, r / ∽ / s, t /cf. やはり>やっぱり>やっぱし
あまり>あんまり>あんまし
cf. Kallallit: カラーシュリット(グリンランド・エスキモー)
cf. Tagalog ∽ Tausug : -l- ∽ -s-
cf. tagalog ∽ ta-nga-ta-φ: -l- ∽ -t-
Malay: orang(人)
は 例のオラン・ウータン(森)のそれですが じつは・じつに とんでも
仮説によりますと これが日本語で 《 wa :わ(倭;我)》になっている
のではないか。と空想がひろがります。