アンパンマン
2階には餡パンManが入居し得ないのでしょうか?
たしかにお二階さんなる《もっぱらの公民アマテラス》は 生まれつき親の代からアマテラス族であるにしろ一階スサノヲ市民からアマアガリした新規のアマテラス族であるにしろ けっきょくひとつの誓いを 暗黙のうちに立ててその内容にしたがって生きるように強いられると思います。《われは アマテラス族なり。われは 神のごとくいかなる者の下にも立つまい》
と宣誓するものです。
自分たちは 一階スサノヲ市民とは 明確に一線を画すということ。
たとえスサノヲらに土下座をしてでも その魂は光の子らとしてのアマテラス族である誇りを失わないということ。
この誓いをこばむなら たぶん生きて行けないのだと思われます。
いちどアマテラス族になって 生きて行けないということは アマクダリしてスサノヲ市民になればよいという道があると思うのは 浅はかであるようです。
公務員から民間にわたって しかもその地位としてアマテラス族にとどまるというアマクダリはあっても ほんとうにスサノヲ市民に変身するという道は おそらく途絶えているものと思います。
アマテラス族であることに失敗したら 人生そのものに失敗したことになるとされているのだと思います。つまりそれは 単純に一階と二階とのへだたりをきちんと保たねばならないという掟の第一条のことだと思います。下から上へのアマアガリはあっても 上から下へのアマクダリは ほんとうにはない。ということだと見ます。
★ 2階には餡パンManが入居し得ないのでしょうか?
☆ おそらく こういうことでしょう。すなわち すでに光の子らとしてのアマテラス人であることは すでに《餡パンMan》であるということを意味する――こうすでに一人ひとりが自覚もしており またそのことを誇りに思っている。のだと思います。
仲間の中には ジャムおぢさんもいると思っているかも知れません。
問題は そのアンパンマンは 人為的な・人智をつくしたものでこそあれけっきょく人工的なアンパンマンであるということにあります。
お二階さんたちの知恵と知識をもってするなら・そのアマテラス・ムラの全知力をつくしてものごとに対処するなら アンパンマンおよびジャムおぢさんの一大勢力を築けるというものだということだと思われます。で これまでのように経済成長の過程にあるなら それでじゅうぶん あるいは何とか やって来れた。けれども その過程があらたな局面に入りあらたな段階に移りあらたな舞台を模索する時代になると どうもアマテラス製アンパンマンのチカラにも限界が見えて来た。ということではないでしょうか?
そのたましいが 一階と二階との分け隔てを本籍としている。ゆえです。