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哲学いろいろ

国家は逆立ちしている――《超人》の終焉――

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9957093.html

1. 昔むかしの話です。感性と理性を交えた或る知性が 或る日或るとき 
こころのいと高きところに純粋存在なるまぼろしを見ました。

2. イリ(世界への入りをおこなう)人は このマボロシをそのままなナ
ゾとして心にしまっておいた。

3. ヨセ(世界を束ね寄せる)人は マボロシに取り憑いた。その輝く光
に身も心もつき従うとの誓いを立てた。

4. やがて修行の甲斐あって いよいよその《いと高き者》に似てきたと
き――きわめて人間的な人間になったとき―― 周りを見てみれば このマ
ボロシには 誰も 関心がない。(高い低いは 程度問題だと言った)。

5. ヨセ人は ここであきらめなかった。こう考えた。:

   このマボロシによって人びとを感化し 
   世の中を束ね寄せる。
   そうしてみせる。
   そうすれば 《いと高き存在》の光は あまねく行きわたり
   世はますます常世(とこよ)の国として栄えるであろう。




6. このヨセ人なるアマテラス種族が 社会のあり方として平屋建てを嫌い 
その上に第二階を築きたいと言って スサノヲ市民らに冀ったとき――スサノ
ヲらはとうとうその根競べに負けて―― 《くにゆづり》をした。

7. イリ知性なるスサノヲ市民の村々におこなわれる《まつり》は 第二階
によって束ねられ おまけに税を取られ 全体としてその統治が《まつりごと》
としておこなわれるようになった。

8. かくて 《アマテラス公民 ‐ スサノヲ市民》連関制の完成である。《く
にのいへ》と言う。家というからには 二階建てである。

9. 二階のアマテラスなるアタマで立つなら その連関制は 逆立ちしてい
る。





10. 《ひかり もしくは まぼろし》と現実の大地とのあいだに隔たりがあ
るとすれば 人にはその発言(自己表現)にもつねに 本音と建前がある。

11. あるいはさらに 二枚舌の問題が必然的に現われる。――そうでなくて
もふつうのイリ人においても ウソでない心とウソの心との相克の問題が ごく
一般的に ある。



12. 広くマ(間・間合い)が 人びとそれぞれにおけるそういった心的およ
び社会的な《関係ないし連関》のあり方として成り立って来ている。

13. すなわちむろんこの問題をあつかうのだ。ここでは 

 《 A (アマテラス)‐ S (スサノヲ)》逆立連関制としてのマ

である。

14. 第一階とお二階さんとのマの具合いであり 間合いの取り方であり そ
こに起こるマチガヒの正し方の問題です。

15. おそらく一階のマツリと二階からとりおこなうマツリゴトとが逆立ちし
ているのではないか? そこから マチガヒがつねに起こり得るのではないか?



16. 細かくは たしかに第一階においてスサノヲ市民どうしの間でも 仲間
と仲間のあいだにマチガヒが生じるであろうし お二階さんどうしの間でも 同
じような問題が起こるものと考えられる。

17. 問題は そもそもは 《 S (主権)- A (従属)》の連関だったものが 
A 圏主導の《 A - S 》連関として逆立ちしているというところにあると見られる。

18. つまりは すぐれたアマテラス族の初めの人びとにおいて いくら光り
輝くイデアを見たと言っても その《いと高きところ》なる理念の扱いにおいて
すでに初めに逆立ちしてしまっていたのではないか。

19. イリ人は このイデアをとおして――《をとおして》――マツリをおこ
ないカミに初穂をささげ カミガミとの共食をおこなった。

20. ヨセ人は このイデアじたいにカミを見た。あるいはさらにみづからが
カミとなった。――こういう意味での《超人》の問題。



21. こう見る限りで ヨセ人のヨセ知性は イリ人のイリ知性に対する反措
定であると捉えられる。

22. 敵対的ですらあるので お二階にアマアガリし 逆立ちしたかたちで 
そのマが 成り立っている。

23. つまりそこで用いられるのが アマテラス語方言という言語類型――無
謬性の神話に包まれている――であり そこから必然的に現われると言っていい
ところのダブルスタンダードだと言いたい。

24. そう言いたいのですが これに対するイリ人=スサノヲ市民の打ち出す
反措定は すでに或る反措定に対する反措定ですから 綜合であり人間のふつう
の存在の肯定であると考えてよいのではないだろうか? 



25. マチガヒからのマの回復。つまり 地域主権の実現としての――二階か
ら一階への――大政奉還

26. これまでの歴史において アマテラス語方言が社会を覆っていたとして
も つまりそれが《不当にも》社会において有力であったとしても 人びとはこ
れを どういうわけか 難なくこなして来ていた。
 
27. 時代が変わり社会のあり方が変わり もう《こなす》ことがむしろ出来
なくなった。こなす・こなさないの問題よりも アマテラス方言の誤謬が ただ
街を歩くだけでそこら中に見えて来てしまった。また 経済的にも立ち行かない
情況を背負っている状態となった。

28. アマテラス公務員の無謬性なる神話がくづれた。


29. マの問題。この A - S 連関というマの逆立ちをただすことがいまの課題
であるのではないか?

30. じつは国家の止揚として――二階建て構造からあたらしい社会のかたち
へと移行する過程として――世界史的な課題であるのではないか? 国家ゆえに
領土問題と戦争がある。


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