イの折れ の話(7)
-i- に対する イの折れ?
つまり -i-i- となる場合はあるか? あれば どうなるか?
まづ これまでに見たとおりに a- や o- につくイの折れをおさらいします。
英語の eight や仏語の huit は それぞれ akht または okt というかたちから変化したと見られています。
独語 acht > a-i-cht > eicht or 英語 eight
ラテン語 octo > o-i-ct > uit or 仏語 huit
それでは -i- という母音に イの折れが生じたなら どうなるか?
仮説として どういうわけか -i-i- > -əi- > -ai- つまり イに対するイの折れは アイとなる。のではないか?
- Christ[ krist ] > Chri-i-st > / krəist / > / kraist /
- i (アルファベットの i ) > i-i > əi > ai
途中の -əi- は あいまい母音と成る。そして逆に 口を大きく開いた -ai- のほうへ むしろおさまって行く。
英語の発音に見られる現象である。
- 練習問題をどうぞ!
くまがい と くまがや とは どう違うか? 熊谷と書くその言葉です。地名や姓に見られます。
(ヒント) イの折れとは たぶん 関係ないでしょう。