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哲学いろいろ

#1

――ボエティウスの時代――

幼年

青春

帰郷

  • この作品は 《ボエティウスの時代》と題したテーマで 東ゴートのテオドリック大王をとらえようとした小説です。その少年時代までをあつかっています。
  • まったくの習作です。
  • その理由として。まずその昔 文献資料を 図書館等の身近のものに限っていてもいいと決めて そのまま書き始めたものです。
  • 第二。同じことで 覚え書きでよいと決めて仕上げただけのものです。そのとき たとえばE.ギボンの著書などから歴史事実を借りて 心理的・精神的な物語りを自分のものとして描こうとしたというようなかたちです。
  • 第三。さらには 習俗や会話の表現形式などなどの生活事情は 基本的に 日本人の感覚で 通したものです。
  • このような前提で 楽しんで読んでいただければさいわいです。
  • いわゆる《蛮族》とよばれたテオドリックらだが かれらは ラヴェンナを首都として ローマを統治した。その時代は しかしながら わづか三十年だった。しかも ローマ人たちからも この統治体制は《黄金時代》とよばれるほど 《平和と正義とに溢れていた》と言われる。
  • たとえば あたかもいつの日かのわが日本社会のように 落し物が どこであっても 持ち主に返ってきたという。自由に街道を旅しても 安全が支配したと。
  • ボエティウスは 地元ローマ人の政治家・哲学者。テオドリックに請われて 首相をつとめたが そしてその力を発揮したが 突然 罠に陥としいれられて 牢獄に過ごさなければならなかった。《哲学の慰め (岩波文庫 青 662-1)》をそこで書いている。
    哲学の慰め (岩波文庫 青 662-1)

    哲学の慰め (岩波文庫 青 662-1)

  • 西暦500年ごろの話である。

ローマ帝国衰亡史〈3〉コンスタンティヌスとユリアヌス (ちくま学芸文庫)

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ローマ帝国衰亡史〈4〉西ゴート族侵入とテオドシウス (ちくま学芸文庫)

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ローマ帝国衰亡史〈5〉第31‐38章―アッティラと西ローマ帝国滅亡 (ちくま学芸文庫)

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