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神と言えば 普遍神しかあり得ない。普遍神は 無根拠が根拠である。
1. 人間が 原理や法則と呼ぶ理論や あるいは価値観をともなって義や愛と
言ったりする理念 そのような――経験合理性にもとづく――根拠から 神は
いっさい自由である。
2. 唯一神あるいは多神教または汎神論といったふうに人間によって規定され
るような神〔のあり方〕は そのまま 人間がこしらえたものである。
2-1. あるいは せいぜいが 普遍神を何とか人間の言葉で言い表わそうと
腐心した結果だ。
3. 普遍神への信仰は 義無きを以って義とする。義をともなえば 人間のた
だのハカラヒによって神を信じるに過ぎなくなる。
4. この《神と信仰についての理論》――それも 人間による規定なのである
が――にそぐわない神論や宗教のオシへは インチキである。
5. 人間がつくったり規定したりしてできる神なら その人間のあたまのチカ
ラを出ない。だから おふざけにしかならない。アイドル狂いにひとしい。
6. すなわち 根拠があるなら それは 人間の理性以上のものではない。の
だから 無根拠を神は 根拠としている。
☆ ご批判をどうぞ。
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神とは ひとを元気づけてくれるチカラ
一口メモによる情報交換です。
何でも話を聞いてくれるのが――ただし その願いがかなうかどうかは分からないのが―― 神である。
しかも 何でも願いに耳をかたむけてくれて 元気づけてくれる。ひょっとすると 永遠に元気づけてくれる。
エゴー(わたしは;"I")と言って思惟し行動する《わたし》をとうとび エゴーを中心にして生活を立て直すチカラを――誤解をおそれずに言えば エゴイズムに自由に無理なくそのわが持てるチカラいっぱいに かつきよらかなおそれの下に 立ち得る元気――をあたえてくれる。