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哲学いろいろ

レーダー照射事件で真っ向から食い違う日韓の主張

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クァンゲト・デワン(広開土大王)級駆逐艦の搭載レーダー

  • MW-08・・・捕捉追尾用の三次元レーダー。空中目標の高度も測定できる。基本的には低空を飛ぶ目標への対空用だが対水上モードもあり主砲の射撃管制も可能。稼働中は360度回転しながら全方位に電波を照射する。周波数はCバンド。
  • STIR-180・・・火器管制レーダー。対空ミサイルの誘導と主砲の射撃管制を行う。他のレーダーの情報を得てから目標に指向するので、稼働中でも常時回転は行わない。周波数はXバンドおよびKバンド
  • SPS-49・・・対空捜索用の二次元レーダー。高い高度を飛ぶ空中目標への遠距離警戒用。周波数はLバンド。
  • SPS-95K・・・対水上捜索レーダー。周波数はCバンド。
  • フライキャッチャー・・・近接防御兵器ゴールキーパーの30mmガトリング機関砲と一体化した小型レーダーシステム。周波数はIバンドおよびKバンド

 争点となるのは海上自衛隊の哨戒機が受けた火器管制レーダーの照射電波とは具体的にどのレーダーを指しているのかという点です。STIR-180であることが確かならば日本側の主張が正しくなります。ビーム幅の細い火器管制レーダーを数分間に渡って照射を続けたのであれば意図的に狙い続けた危険行為と見做されます。しかしMW-08ならば360度回転しながら電波を出し続けているので狙っていたとは言えず、広範囲の捜索も可能なので韓国側の主張が正しくなります。この二つは周波数が異なるので識別は容易であり、日本側が照射を受けたレーダーの具体的な種類を公表すべきでしょう。