caguirofie

哲学いろいろ

アポロン問題

議論がつづくかどうかは分かりませんが あらたにこちらに移しました。

natural 2015/02/23 08:56

おはよう、ぶらじゅろーぬさん。


たすてん先生による、アポロン的・ディオニュソス的の定義はとても分かりやすいのだけど、やっぱそれを哲学あるいは人間の話にすると、「分けられない」と思うなあ。だいたいみんな「あいだ」なんぢゃないの?あ。最近の音楽もそうなのかな。「あいだ」なのは。


ねこさんの小説だと、セイラとクロウリーアポロン的で、風花がディオニュソス的のような気がするけど、でもセイラも血の気多いみたいだし、風花も優雅だし、ああホトトギスは変身すると両極端のような。


うん?ぶらじゅろーぬさんが言ってるのは、すべてアポロンに含まれるってことだよね。アポロンは単体で存在できるけど、デュオニュソスは単体ぢゃ存在できないってことなのかしら。


これ、娘が所属する吹奏楽部。生で聴くと涙が出ます。震えます。屋外だから音が弱く聴こえるけど。
 ○ 芭蕉元禄大垣イルミネーション 2013 (大垣北中学校 吹奏楽部) ディズニーメロディ
 https://www.youtube.com/watch?v=eL8N0Wvpl-s


小説は、続けて下さいね。(*^_^*)
今日は大垣に行ってきます。

bragelone

 ギリシャ神話についての文献は 或る程度のこっていると見られます。
 呉茂一:『ギリシャ神話』新潮社 1969
 新版が出ているようです。
 

ギリシア神話

ギリシア神話


 いくつかの情報の中で ディオニュソスアポロンとを比べるのによいと思われたところを掲げます。ふたりとも生まれるときから いのちの危機にあったところです。

ディオニュソス

▽(ヰキぺ)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%82%B9
 §1 神話
 ゼウスとテーバイの王女セメレーの子。
 ヘーラーは、夫の浮気相手であるセメレーを大変に憎み、彼女をそそのかして、雷電を持つ神本来の姿のゼウスと会わせ、その光輝で焼死させてしまう。[・・・]


 生まれてすぐヘーラーに追われる身となったディオニューソスは、ギリシアやエジプト、シリアなど、地上で長い間逃亡生活を送り、その間にブドウ栽培などを身につけてこれを伝え、民衆の支持を得る。インドにも遠征したことがあるという。また、自分の神性を認めない人々を狂わせたり、動物に変えるなどの力を示し、神として畏怖される存在ともなった。

アポロン

▽(ヰキぺ:ピュトーン)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3
 § 1 ギリシア神話
 ピュートーンは、自分がレートーの子によって死ぬという予言を受けた。そこで彼は、アポローンとアルテミスを身籠もっていたレートーを世界の果てまで追い回し、彼女を亡き者にしようとした。しかしレートーはゼウスやポセイドーンらの助けによって無事出産した*1

 アポローンは生まれた当日、または4日目で弓矢を執り、母の恨みを晴らしたのだという。
 パウサニアースによれば、ピュートーン退治はアポローンとアルテミスによって行なわれ、ともに穢れを祓うためにアイギアレイアへ向かったとしている*2


 アポローンはピュートーンの亡骸を手厚く扱い、デルポイアポローン神殿の聖石オムパロスの下の地面の裂け目に葬った。オムパロスとは「へそ」の意で、同地が世界の中心たることを示すという。

 また、ピュートーンのために葬礼競技大会ピューティア大祭の開催を定め、新たに開いた自分の神託所の巫女にもピューティアー(Πυθία)を名乗らせた。デルポイで巫女たちがトランス状態に陥るのは、地底からピュートーンが吐き出す霊気によるものだとされる。

 ☆ 言わば《カルト宗教》が 《単体で存在する》ことが出来るかどうか? だと思います。

*1:レート―の出産:マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル 『ギリシアローマ神話事典』

*2:パウサニアス:『ギリシア記』2巻7・7 飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年)