親鸞の《非行非善》
Q&Aのもくじ:2011-03-26 - caguirofie
【Q:なぜ親鸞は日本で人気があるのですか】
http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa7647897.html
親鸞にとって 称名念仏は 《非行非善》だと言います。
行に非ずですから 修行をして浄土にたどり着くという考え方を採りません。
善に非ずですから 善行を積み重ねたゆえにあなたは極楽往生しますよとは言わない。そうは考えない。
このようにして アミターバ(阿弥陀如来)と《わたし》との関係を捉えました。
人間の思考や修行や慈善行為やその他その他あらゆる人間の《はからひ》から自由になること――この自由があたえられること―― ここにありがたいとの思いとなおおそれをも持ちつつ アミターバに帰依しますという念仏が口をついて出る。
人間の能力と努力だけによって成しうるところは せいぜいどんぐりの背比べでいちばんとなるくらいのものだと言っていましょう。
人間にとって何が自由か? これをつきつめて考えそこであたえられた境地を生き続けた。というようなことだと思います。
これが《人気》のわけなのか分かりませんが この点をはづしては 親鸞という人間とその思想は考えられないのではないでしょうか。
念仏をとなえれば浄土に生まれることが出来るという捉え方は マチガイでしょう。
自分が到った境地からは
・ 僧侶であるかどうかなどは 問題にならない。
・ 肉食妻帯がどうだこうだは 人間が自由であることにとって 屁の河童だ。
と思っていたでしょう。