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哲学いろいろ

靖国

Q&Aのもくじ:2011-03-26 - caguirofie
靖国は 宗教であってはならない。国事犠牲者は尊ぶ。

 1.いかに神仏という観念が日本人一般に自然ふつうのものであっても 国事が宗教にかかわってはならない。

 2. その宗教は そもそも《あのアシハラのミヅホの国は わがアマテラスの治める国だ》という《神勅》が宣言されたことをふくむ。

 3. アイヌは その神勅を承けて《くにゆづり》をしたわけではない。

 4. それに もしその帝国主義を内容とする神勅が みとめられるなら そういった覇権主義は どこでも・いつでも有効になってしまう。つまり わが民族のあがめる天子は あそこに見える島々は われわれの統治する領土なりとみことのりした。よって われらがモノである。攻め込め。となり その思想は 有効であると認めなければならなくなる。

 5. 国の統治や防衛に宗教色が入り込んではならない。

 6. 国事の際に逝った人びとを いかに戦犯であったことがあったりあるいは敵であったりしたとしても よき国際関係のためには その人たちをみな とうとぶべきである。その行為は もしあやまちがあればそれとして批判すると同時に その人間としての存在については どこまでもとうとぶべきである。出来損ないという例外をつくるわけにはいかない。

 7. 戦争に到ったことについては けんか両成敗である。どちらも 人殺しをして結着をつけるまでに成ったことに 責任を負い どちらの戦死者をも互いにその存在としてとうとぶべきである。排除することは出来ないし してはならない。これが あたらしい姿勢である。

 8. 国事犠牲者をとうとぶのは 靖国神社という宗教の場であってはならない。