caguirofie

哲学いろいろ

いぢめ問題からひろがって

やはり小学生のときのことです。


腕白仲間が遊んでいたところ ある日ある時 仲間のあいだに 長が必要だと皆が思うようになっていました。多少 学力があったわたくしに 視線が集まってきました。言わず語らずに おまえがボスになれというものです。また いわゆる《空気》によるものです。


もう少しで わたしは それに応えようとしました。《よっしゃ みんな おれについて来い》ともう少しで しかも 声に出すことなく 表情と振る舞いで示すところでした。

あたかも顎で わかったという意思表示を出すかと思った瞬間 わたしは止まった。その《雰囲気》に沿った応答の流れを止めて 我れに帰った。


《どうも おかしい。なぜ言葉で 口に出して しゃべらないのか。》


そして  《もしこのまま いわばこの〈腹芸〉を認め その世界に入ってしまったなら おかしなことになる。気持ちわるい人間関係になるに違いない。》


その当時 こう分析したかどうか あやういところですが わたしは留まった。


数日後には わたしは その仲間からはじき出されていました。


じつは かれは なお意識していたらしく 中学校は わたしが行く公立のところには 行かないという結果となった。
それ以来 なにも消息はない。