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哲学いろいろ

城島明彦

もくじ

  1. 作品一覧:本日
  2. 城島明彦(作家)の『ちょっとあぶない雑記帳』=掌編小説のサイト
  3. 協奏曲(ラバーズコンチェルト) (集英社文庫)2005-01-22 - caguirofie050122
  4. 首塚&アンケート:2005-02-07 - caguirofie050207
  5. 園友:2005-03-02 - caguirofie050302
  6. 絵馬:2005-03-03 - caguirofie050303
  7. カラス:2005-03-05 - caguirofie050305
  8. 能面:2005-03-06 - caguirofie050306
  9. 黄金郷:2005-04-09 - caguirofie050409
  10. カラス(新作)&アンケート:2005-05-08 - caguirofie050508
  11. 裏・義経本2005-07-14 - caguirofie050714
  12. 裏・義経本著者自評:2005-07-29 - caguirofie050729
  13. NHK大河ドラマ義経2005-08-01 - caguirofie050801
  14. つづき・壇ノ浦を経て:2005-09-30 - caguirofie050930
  15. つづき・《鎌倉の陰謀》:2005-10-24 - caguirofie051024
  16. つづき・《堀川夜討》:2005-11-04 - caguirofie051104
  17. つづき・《静よさらば》:2005-11-06 - caguirofie051106
  18. http://ohkowa-omosiro.cocolog-nifty.com/kotyabannba/2006/05/post_e17e.htmlについての批評:2006-05-10 - caguirofie060510

作品一覧

  • 解説者は《古風な愛》と言っているが 普通の・まともな愛だと思う。
  • 二人の主人公 冬樹が第一章で志帆が第二章で その生活の場の紹介とともにそれぞれ登場する。名古屋と伊豆とである。
  • 著者本人には いくらかパターン化された嫌いがあるという思いがあるらしいが 主人公二人の出会いとその関係の進展が 基軸になっているので 周りの動きがその基軸をめぐって描かれることは いたし方ないのではないか。重箱の隅をほじくろうとしてみたら たしかに周りの人びとの描かれ方は その量じたいが 少ないのかもしれないと一たんは思った。だが それは要らない。二人の問題に焦点も関心も引き付けたかたちで よいと判断した。
  • では 主人公じたいの描き方に なお望むべき点があるというのだろうか。わたしの場合 まず読了の直後に思ったことは 冬樹と志帆のこのあとの生活情況が知りたいということであった。それは まだ 二人は けんかをしていないから。あるいは やや細かいことでいえば 二人とも 出会いの時から 結婚のことのみで 話を進めていこうとしている。どちらも そうである。それほどの出会いだったかもしれないと同時に 生活信条といったものを互いに知って 議論しあって欲しいとも思われた。
  • けれども この愛 この人間関係 この信頼関係が さらに固まって行きつつ 存在すれば 社会は住みよいと言ってよいのではないか。

  • とびっきりの恋愛小説。主人公への感情移入が 徐々に自然に始まり やがて移入せずとも 自由に豊かに こころの時間が 湧き出てくる。著者会心の作か。
  • 伊勢型紙の職人を父にもつ二十五歳の倭花がヒロイン。稀に見る女性。・・・。《稀に見る女性》を五十回くりかえしてもよい。 

伊勢型紙・縄文杉

マドリガル―恋歌 ISBN:4876971420

作者:城島明彦
出版社/メーカー:海越出版社
発売日:1992/11
メディア:単行本

  • スペイン。主にバルセロナに短く滞在する主人公・夏美の時間が 濃い。充実感を 読む者に味わわせる仕組みに あたかも なっている。

la_sagrada_familia,barcelona

平家教団の陰謀 (光風社ノベルス)

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