城島明彦:恐怖がたり42夜―携帯サイトの怖い話 (扶桑社文庫)
もくじ→2004-12-29 - caguirofie041229
ゾクゾクッ ゾクゾクッ うぅーんと考えたりする。
- 作者: 城島明彦
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2007/07
- メディア: 文庫
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HPでの発表の頃から読んでいたが 今回 さらに多くの話も加わった。ショートショートの作品集である。話の進行から言って長くする必要があれば それに応じて じっくりと物語られているものもある。
最初に掌編小説と言っていたときの作品は もちろん こわーい要素もあるが 何故か読み終わったあと考えさせられた。なぜ 不幸なことになったかなど。悪いことをした者でも その主人公に感情移入さえしていた。なかなか 面白い話がつらなっている。
それに比べると 新しい作品群は 怖さの要素が徹底されていると思った。作り話なのに どうしてこんなにゾクッとするのか。夏にはもってこい。ただし 物語としては わたしは 最初の作品群のほうが 断然 いい。ほのかなあたたかささえ感じられる。
そんな小説集である。恐怖ということで 42夜ぶんそろっている。