caguirofie

哲学いろいろ

城島明彦:恐怖がたり42夜―携帯サイトの怖い話 (扶桑社文庫) 

もくじ→2004-12-29 - caguirofie041229

ゾクゾクッ ゾクゾクッ うぅーんと考えたりする。

 
HPでの発表の頃から読んでいたが 今回 さらに多くの話も加わった。

ショートショートの作品集である。話の進行から言って長くする必要があれば それに応じて じっくりと物語られているものもある。

最初に掌編小説と言っていたときの作品は もちろん こわーい要素もあるが 何故か読み終わったあと考えさせられた。なぜ 不幸なことになったかなど。悪いことをした者でも その主人公に感情移入さえしていた。なかなか 面白い話がつらなっている。

それに比べると 新しい作品群は 怖さの要素が徹底されていると思った。作り話なのに どうしてこんなにゾクッとするのか。夏にはもってこい。ただし 物語としては わたしは 最初の作品群のほうが 断然 いい。ほのかなあたたかささえ感じられる。

そんな小説集である。恐怖ということで 42夜ぶんそろっている。