caguirofie

哲学いろいろ

2010-11-13から1日間の記事一覧

胎動のころ

胎動のころ plutonien, plutonique ぼくは自分が陰画のままで生きて行かないはづはないと信じているのだろうか。それともぼくは頑迷に自分自身の焼付けを拒否し続けているのだろうか。 それはむしろぼくが自分の絞りを極度に開け放してしまっているからかも…

Vampirisme

Vampirisme――胎動のころ―― 彼の襞 彼のひだに触れる者は皆枯れる 彼は人の血を吸って襞を肥やす 彼の表皮には血腥いひだが二重三重に重なる やがてそれは加速度をつけ自ら増殖する やわらかいが幾重にも重なったひだ その深層の襞はやがてもはや外から中へ …

シャンソン・ド・ボードロワ

Chanson d'une baudroie――胎動のころ―― 私は深海に沈潜する 外はもはや眼中に置かず 光はもう見るまい 彷徨 あの日 μ光線を浴び すでにあの日 世界は閉ざされたのだ 闇が深く広がった 絶望の虚妄たること 希望の虚妄たるに等しい