中国
「国際金融資本」が中国を見捨てる日は近い 中国は人民元SDR入りの日を無事に迎えられるのか
JBpress 2015/12/4 11:50 藤 和彦
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151204-00045435-biz_jbp_j-nb&p=1
■人民元に目をつけ国際化を後押しする国際金融界
■儲からなくなれば中国は見捨てられる
11月27日、中国株式市場は5.5%安となり、8月25日の下落率7.6%以来3カ月ぶりの大きな下げ幅を記録した。今回の株価の大幅下落に最も大きな影響を与えたのは、6月の中国株暴落後に政府の救済策の先兵として活躍した「国家隊」と呼ばれる政府系証券会社が、当局から規則違反の疑いで調査を受けていることである。
■深刻な在庫過剰問題、「爆買い」にも陰り
中国メデイアによれば、在庫過剰が深刻化している上場企業の在庫額が合わせて7.5兆元(約144.6兆円)に達したようだ。
今年の在庫伸び率は20%の大台を超えるとされている
■未曾有の資金流出が起きるリスクも
人民元の国際化を進めること自体は正しい政策だが、経済が急減速した状況下で人民元の自由な交換を認める踏み込んだ改革を実施すれば、未曾有の規模の資金流出が起きるリスクがある。最悪のタイミングで人民元改革を始めた中国政府にとって「進むも地獄、戻るも地獄」なのである。