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哲学いろいろ

漢字の効用(?)

表意文字の効用

 鈴木孝夫が 文字論を展開しています。ほんのさわりをご紹介します。

 日本語では 《無影灯》と聞いても 分かるひとは多くはないだろうが 影が無い灯火だということは分かる。だが 英語で scialytic lamp と聞いても なかなか分からない。つまり一般の人には 知っていないだけでなく そのものがどんなものかも分からないであろうと。仏語では scialytique と言うだけであるから 灯火だとも分からないはずだと。
 この言葉は 原義はギリシャ語で 《影( scia- )を溶かす( -ly- )ところの( -tique )》と言っており 歯医者さんで顔の前に当てる灯のことを言うそうです。まぶしいような まぶしくないようなあれだそうです。

 つまり 漢字を使っていると或る程度の内容をつかめる場合が少なくないというものだと言います。
 その影響によってでしょうか 学力の問題としては 日本人は 平均の習熟度の割り合いが ほかと比べて大きいのだそうです。ほかの国では とびきり優秀も少数いれば きわめて習熟度の低い場合も少数いるということだそうです。グラフで言えば タテ長とヨコ長でしょうか。