caguirofie

哲学いろいろ

彷徨

   エピキュリアンの風車が
   波も立たないのに
   粉を碾いているから
   進むまい
   退くまい

   侮蔑の風が
   吹きすさんだのだから
   取り騒ぐまい


   風道が断たれた
   心配も致すまい


   石臼が回帰をうたっているなら
   環球が動いているのだから
   いつも別離からの旅だ


   理解の旅路をばらばらにほどいて
   しかも己れの臼をまわす
   明日の風が待つだろう