2010-11-30 彷徨 詩 エピキュリアンの風車が 波も立たないのに 粉を碾いているから 進むまい 退くまい 侮蔑の風が 吹きすさんだのだから 取り騒ぐまい 風道が断たれた 心配も致すまい 石臼が回帰をうたっているなら 環球が動いているのだから いつも別離からの旅だ 理解の旅路をばらばらにほどいて しかも己れの臼をまわす 明日の風が待つだろう