caguirofie

哲学いろいろ

衣裳革命

森のかなたに舟が乗り上げ
枯渇したおおかみが
孤影の塵を巻き上げて


赤く焼けた稜線が
千年王国を迎えるがごとく
両手を打ち拡げて


ぼくはゆえもなく衣裳が剥げて
ビル街の丘に立ち昇り
ちちを祭っていた


昼下がりからの遠吠えが湧きあがっていた



いっぴきの精子は何を語るか
革命の残照?


信じたいという原初のうめきが
コムミュウヌを形成していた



ちちを問わないものよ
しかも血塗られた声を聞きながら
ながめ続けるものよ


心して 衣裳をえらべ


よき読者たらんとするとき
創造はかなわないのだから