2010-11-30 階段 詩 階段をのぼると階段がある 階段をおりると階段である 山なみが 遠く 手の届かないところにある 階段の信仰を捨てたのだから 街路樹は平坦である 同じ朝陽がのぼって よどみない運河である みちがのぼる ケーブルカーを喰ったのだから ゆく足が目舞いして たどりつかなければ 眠れないように