caguirofie

哲学いろいろ

巨大粘土槨発見

保存状態が良好な巨大粘土槨発見 宝塚・長尾山古墳
産経新聞 10月12日(火)22時0分配信


 古墳時代前期(4世紀初め)に築かれた兵庫県宝塚市前方後円墳、長尾山古墳(全長39メートル)で、被葬者を納めた木棺を粘土で覆う埋葬施設「粘土槨(かく)」が見つかり、調査をしている大阪大と市教委が12日、発表した。粘土槨はほぼ完全な状態で残り、後世の盗掘を受けていないことが判明。副葬品が埋葬当時のまま残っている可能性が高く、貴重な資料になりそうだ。


 粘土槨は長さ6・7メートル、幅2・7メートル、高さ1メートル。木棺を保護するため全体を粘土で覆う構造となっていた。


 粘土槨は国内で500例近く確認されているが、大半が盗掘を受け、完全な状態で残るのは極めて珍しい。木棺もほとんど腐敗していないとみられ、内部には銅鏡など多彩な副葬品があるとみられる。


 粘土槨内部の調査については、副葬品の保存方法などを慎重に検討する必要があるとして、いったん埋め戻すことになった。


 粘土槨は、大阪府富田林市の真名井(まない)古墳(前方後円墳、全長60メートル)、奈良県御所市の鴨都波(かもつば)1号墳(方墳、一辺19メートル)などにもみられ、被葬者は大和朝廷とのつながりが深い地元の有力者とみられている。