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セクハラされても「お互いに譲歩」? #metoo の背景に被害者が救われない法システム
小川たまか | ライター/一般社団法人Springスタッフ
4/24(火) 6:30
https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/20180424-00084368/
テレビ朝日会見(1)角南源五社長「1年半ほど前からセクハラ発言」「身を
守るため会話を録音」2018.4.24 17:02
http://www.sankei.com/entertainments/news/180424/ent1804240007-n1.html
この社員は取材目的で1年半ほど前から1年ほど前にかけて数回、福田次官と一
対一の夜の会食をした。会食のたびにセクハラ発言があったため、この社員は身
を守るため会話を録音したこともあった。そしてセクハラ被害に遭わないよう上
司と相談の上、1年ほど前から福田次官との一対一の夜の会合は避けていた。
しかし、今月4日、NHKが夜7時のニュースで森友問題での財務省の口裏合わ
せについて独自のニュースを報じ、女性社員はデスクからの指示もあり、その裏
付け取材をすることになった。そのときに福田次官から電話があったため、裏付
け取材をしようと考え、夜9時ごろから夜10時前まで約1年ぶりに夜の食事を
伴う一対一の取材に臨んだ。
当社としてはこの社員がこうした事情から福田次官との会話を録音したことは身
を守るためのものであって、不適切だったとは考えていない。女性社員は公益目
的からセクハラ被害を訴えたものであり、当社としてもその考え、心情には理解
できるものと認識している。一方で当社の取材活動で得た情報と録音が第三者に
手渡される結果となったことについては遺憾に思う。
【財務次官セクハラ問題】テレビ朝日会見(2)篠塚浩報道局長「週刊現代の
記事、事実無根」「情報共有できなかった責任は私に」
2018.4.24 18:59
http://www.sankei.com/entertainments/news/180424/ent1804240010-n1.html
【財務次官セクハラ問題】テレビ朝日会見(3完)「取材がしづらくなる」
報道できない理由問われた報道局長
2018.4.24 19:08
http://www.sankei.com/entertainments/news/180424/ent1804240012-n1.html
−−女性社員はなぜ週刊新潮に持ち込んだのか。理由は聞いていないか
篠塚局長「本人には週刊新潮が福田氏の周辺を取材しているという情報があっ
た。そのため、色々な事情を含めて報じてくれるのではないかという期待があ
ったと聞いている」
角南社長「また、本人は通報窓口には考えが及ばなかった、とのこと」
−−取材で得た情報を外部提供したことについて、女性社員や上司に対しての
処分は考えているか
角南社長「現在調査を続けている」「(セクハラ問題報道をできたか)わからない」
《女性社員の行動についてテレビ朝日側の考え方と、セクハラ問題を報道できる
状況だったのかについて話が及んだ》
−−許可を得ずに録音したことについては「身を守るためこと」、第三者に情報
を渡したことは「セクハラ被害を訴えるのは公益目的」とのこと、その上で「遺
憾」だというのは何が遺憾なのか
篠塚局長「渡したもののなかで、(森友学園の関連など)取材内容に伴うものも
あった。これに関しては第三者に情報提供したことは遺憾であるということ」
−−セクハラ被害の情報を提供したことについては
篠塚局長「公益にかなうと考えている」
−−セクハラ被害の報道をすべきだと訴えた女性に対し、上司は「報道すると政治
問題になり、本人も左遷される可能性もある」と伝えたと聞いていますが、上司の
方は会社側の聞き取りにどのように説明したのか
篠塚局長「基本的にこの問題は人権問題であると捉えている。このタイミングで
(セクハラ問題を)出すことは政治問題になる、何らかの意図があるととられかね
ないという疑念があったと聞いている」
−−セクハラ問題報道は現状でも政治問題に直結しかねないところがある。当時、
情報共有がなされていたとしたら、社長は判断上「報道できたかもしれない」と言
うが、実際に今回のセクハラ問題を報道できたと思うか
角南社長「分かりません」