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カントは しかるべき超越論的哲学を構築し得ていない。
17.
▲ (カントの神論〔の方法〕) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
要するに思弁的理性から 経験を超越して認識すると称する越権を奪い去らぬ
限り 私は神 自由および不死〔霊魂の〕を 私の理性に必然的な実践的理性
使用のために想定することすらできないのである。
(カント:純粋理性批判 第二版序文 XXX 篠田英雄訳 上 p.43)
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☆ 18. 神という超越的なるものを 人間の理性で思考するなら――人知
を超えているものを相手にしているからには―― 《思弁的》で 勝手な想像
と成らざるを得ない。
19. これは 《越権》を承知でおこなうものである。
20. この越権行為としての思索や想像は 何も《経験を超越する》とは称
していない。そうは思っていない。人知は及ばぬと承知している。
21. その上で――きよらかなおそれをもって 顔を赤らめながら―― そ
の何らかのかたちの認識に到る道にすすむ。というのが 越権である。
22. じっさい 哲学は 出来るだけ経験合理性にもとづくという根性をも
ってコトに当たっている。人知が《経験を超越する》などということがあり得
るとは思っていない。
23. 《理性および感性》を超越している対象(=非対象)であると承知し
ているのだから しかも――哲学は欲張りでどこにでも首をつっこみたくて仕
様がないので―― この非対象なるナゾについて 大いに《想定》をおこなう。
24. じじつ ただ《超越的》だと言うだけではなく 《人間の能力と努力
とでは 知り得るか知り得ないがが知り得ないナゾ》――つまり これを《非
知》とよぶ――と言ってこれを想定し あとは仮説法にしたがえば済むことで
ある。
25. 神論として成り立つはずである。
【Q:神論の決定版です:一般および個別絶対性理論 ならびに特殊絶対性仮説】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9855631.html
26. イマヌエル〔イムマ(= with )‐ヌー(= us )、エル(= God )〕
くん へまをやっちゃった。