caguirofie

哲学いろいろ

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 真理とは何か と問い求めてはならない。というのは そのとき直ちに物体的な似像の雲霧と虚妄の雲が君を遮るからである。
 それらは 私が 神は真理にましますと言った その最初の瞬間 君を照らした清澄の光を曇らしてしまう。真理 と語られるとき 君がいわば電光によって捉えられるその最初の瞬間に 出来るなら留まれ。しかし君は留まり得ない。そして君が再び滑り落ちるのは 情欲の黐(とりもち)や異郷への巡礼の誤謬によって感染された汚辱でないなら いかなる重さによるのであろうか。
 (アウグスティヌス:三位一体論 8・2)
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 これが 《無》についての一つの説明例だと考えます。
 《もの》としてよりも 《こと》として捉えるといいかも知れません。それにしても 雲をつかむようなことだと思います。