イの折れ の話(4)
サモア語における イの折れ
サモア語は 南島(アウストロネシア)語族の言語のひとつ。マレーシャ・インドネシアから ハワイ・イースターあるいはマダガスカルにおよぶ主に洋上の地域に分布する。
日本語が日本語となる以前に この南島語族の一員の言葉があった。または もたらされたとの見解も出されている。
もしそうなら 母音がア・イ・ウ(くちびるを突き出して出す強いウ)・およびゥァないしァゥつまり あいまいなオとしての o¨ の四つから成るという特徴が取り上げられる。
語彙としては 候補が挙げられているけれども あまり芳しい例証とも思われない。ただし 発音の傾向としては その後に形成された日本語の残っていると見られることがある。
母音の o¨ が のちに ウかオかに分かれて保たれたと見られることが ひとつ。
そして 次のように イの折れが現われるという特徴も 似ている。
English > Samoan
- -n > -ni
- -ng > -gi
- -m > - mi
- -t > -ti
- -l > -li
- -f > -fi
- -s > -si
語例
- pen > peni
- machine > masini
- salmon > saamani
- satan > satani
- spoon > sipuni
- telephone > telefoni
- spring > sipuligi
- time > taimi
- rabbit > lapiti
- market > maketi
- cricket > kirikiti
- wheel > uili
- mail > meli
- knife > naifi
- jeep > sipi
- bus > pasi
- Christmas > Kirisimasi
例外
-a または -e を添えるという場合がある。
- newspaper > niuspepa
- line > laina
- wine > uaina
- pin > pine