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哲学いろいろ

 M の話(18)から N の話(1)へ

M の話から N の話へ

  • な‐み(並み):原義=横に三つ以上のものが凹凸なくならぶ意。
    • 縦に一列にならぶのは ツレ(連れ)という。
    • ならび(並び):原義=二つのものがそろって位置している意。

こうであるなら そのナは どういう意味か? その子音 N はどういう意味(相)を持つか?

(1) な:名  から来る。

  • な-る:成る
  • な-す:成す
  • な-み:並み
  • ならぶ:並らぶ

もしくは
(2) に-る(似る)から来たか?

  • ま-な-ぶ:真-似-ぶ=学ぶ
  • ま‐ね:真似
  • に-る:似る
  • に-す(に-させる):似させる
  • な-み:並み
  • な-ら-ぶ:並ぶ


すなわち
(1)な:名 これは 対象をそのまま同定する相である。子音 N がになっていると見る。
(2)に:似 これは 対象の比定(類似同定)相なり。N が主役である。

 どうやら 並み・並らぶは (2)の比定相の N の仲間であると考えられる。《同一》のものの《同定》ではなさそうだから。

 
 ちなみに

  • の(所有格・属格)
  • に(与格・一点対象を賓客とする格・あるいは場所格)

これがの N も同定相か もしくは 比定相の役割りをになって そのように何ものかの所属の意味合い(属格)を伝えたり また 何々ヲ誰々ニ与えるというときの二格つまり与格を形づくっている。のであろう。
つまり 誰々ノもの あるいは 誰々ニあたえる というときの ノ や ニ は その《誰々》を同定しているか比定しているかだと思われるからである。
 ノ no =属格と ニ ni =与格との違いは  おそらく 子音 N にではなく 母音 o や i の違いにあると考えられる。