卑弥呼の居館?
3世紀前半、最大規模の建物跡=邪馬台国畿内説に弾み−卑弥呼の居館?−奈良
11月10日17時9分配信 時事通信邪馬台国の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向遺跡で、3世紀前半の大型建物遺構を確認したと、同市教育委員会が10日発表した。女王卑弥呼が活躍していた時期と重なり、当時の建物としては国内最大規模という。市教委は「遺跡中枢部の居館域で、中心的な人物がいた建物」と説明している。
邪馬台国の所在地は「畿内か」「九州か」で長年議論されてきた。卑弥呼の居館とみる専門家もおり、今回の確認は畿内説に大きな弾みをつけそうだ。
市教委によると、大型建物は柱穴などから東西12.4メートル、南北19.2メートルと推定される。高床式で、東西いずれかが正面とみられる。纒向遺跡で大型建物跡が見つかったのは初めてで、出土した土器などから3世紀初頭から半ばごろまで存在した可能性が強いという。
これまでの調査で、西隣には小規模な建物跡が3棟確認され、一部は柵で囲われていたことが分かっている。