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哲学いろいろ

世界最古の鉄器 トルコの遺跡で発見

 中近東文化センター(東京都三鷹市)が調査しているトルコのカマン・カレホユック遺跡で、紀元前2100−同1950年の地層から小刀の一部とみられる鉄器が出土し、岩手県立博物館の分析の結果「世界最古の鋼」であることが26日、分かった。

 同センターが1994年に同遺跡で発見し、これまで最古とみられていた鋼(紀元前20−18世紀)を約200年さかのぼることになる。同じ地層から鉄滓(鉄の製造時に出るかす)や鉄分を含む石も見つかり、同遺跡周辺で製造された可能性が高まった。

 同博物館の赤沼英男上席専門学芸員文化財科学)は「これまで鉄の生産はヒッタイト帝国(紀元前14−12世紀)で始まったとされていたが、これで鉄生産の歴史が変わる」と指摘した。

 同博物館によると、鉄器は2000年の調査で出土。折れた状態で、合わせると長さは5センチ程度。さびがひどかったが、切断して断面を調べたところ、小刀の一部とみられることが分かった。鉄滓は1個(直径約2センチ)で、鉄を含んだ石も2個あった。