行動経済学
D.カーネマン(1934〜 )
――日本経済新聞《やさしい経済学》061005
- 効用最大化の仮説に疑問
- 《事象が確率的に起こる場合 効用(満足度)は確率的な期待値となり 人々はその最大化を図る》という仮説に疑問
- 意思決定に関して《プロスペクト理論》を提示
- 人間の経済行動の決定要因として 所得などの絶対水準ではなく ある判断の基準点(参照点とも)からみた乖離が重要である。
- 基準点より得する場合と損する場合とでは 反応が異なる。
- 判断の基準点じたいも変わりうるという。
損得に関する人びとの評価は 現状など判断の基準点からみて
- 利得に対しては リスク回避的=利益確定を優先
- 損失に対しては リスク選好的=損失の確定を嫌う
- 《経済学は実験ができない》という通説にも挑戦。