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哲学いろいろ

Cecile PERIN

《泉》
静寂のなかに イマージュの浮かぶがままに
まかせるのです
浮かぶイマージュに 清冽な泉が湧き出すように
あなたの精神をささげます
精神が水晶の水となって分け入れば
イマージュの群れは ちょっと驚いたように
ざわめき立つでしょう
その水のおもてに
周りの光景が 軽く
波立つところを 刻み込みます

そのまま じっとしていれば
やがて飼い慣らされた
鳥たちが
泉のほとりにやってきます
そっと 飛翔を休めるでしょう


とかげたちは そのやわらかく
すばしこいからだを
太陽に向けて 伸ばします
空は そこで
あの水のおもてに
いら立ってくるでしょう


沈黙を守り
じっと見つめながら
思念を凝らすものになるのです
静かに水をたたえたみずうみのような
そこから流れ落ちる急流が
岩や葉っぱのうず高さのなかへ
逃げていこうとするとき
蔭のなかへ
あたらしく跳ね返るその
直前の一瞬の
ひっそり静まるとき