caguirofie

哲学いろいろ

#37

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422

付録の三b それでは《愛》はどこから来るか

愛は 三一性から成っていた。愛する人と愛されるものとその愛とである。この愛がどこから来るのか。しかも 自由なる・自由への愛こそが われわれの問い求めるものであった。また しかるがゆえに この愛の源泉を問い求めて わたしに固有の時間を探査しようと旅立ったのであった。そこでわれわれは 見出した者のごとく 三位一体を次のように問い求めよう。
一個の人間の身体の運動は 心によって捉えられ 心がそのとき基づいた形相は――身体の運動の翻訳としての形相は―― 純粋形相にまで発展するがごとくである。つまり言いかえれば 観念や幻想になりうる。それは 心理の運動における時間的なことであるという性格とその一つひとつの事例のあいだの懸隔によって 心理に付随し付着する腫脹のようなものである。また 精神――共同主観――の周縁的な・後にあるものでもある。われわれは 時間的(=有限的で移ろい行く)存在たるがゆえに持つこの共同観念と共同幻想を兼ね備えるがごとく おのおの一個の主観であり主体です。

続きを読む